奥浜名湖の家/竣工写真2

  • 2026.10.06
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引き続き、メイン?の2階リビング。奥浜名湖は北向きなので、ギラギラ明るすぎることもなく朝夕の微妙な光や景色の移ろいが繊細で見ていて飽きない。
南向きの庭というのは日当たりという面で一般的だけど光や熱の出入りが強すぎるので北向きの庭は良いのである。

ワイン愛だけじゃなく料理も本格的で我が家でのワイン会でもいつもすごい料理を持ってきてくれたりうちで料理してくれたり。ここもそのうち週末、数組限定、とかで飲食をやりたいそうで、業務チックなキッチンやカウンター。
北の窓はもちろん全面にしたいけど耐震性を確保しなければならないので、鉄のブレースを左右に忍ばせてきちんと長期優良住宅仕様を確保。木の柱にサッシを隠したり、細かな工夫をしてサッシ感が出ないように。この辺は熟練の技、と自分で言っておこうw

南の窓も同様にブレースで全面としつつ少し腰高さを上げ、日の入りや視線のバランスをとっている。
正方形の空間なのでピラミッド型の屋根と天井にしていて、やっぱり「正」がつく立体は正しいのだ。ついでにこのカウンターや床は杉の柾目。「正」しい木と書くのだ。
この天井の木骨は、5年くらいやっている「竿縁」の勾配バージョンで構造材は天井に隠れているので無駄に力強すぎたりせず、節のない良い材が使いやすい。

内と外の天井と竿縁が連続してゆく感じがわかりやすい。こんなことしなくてもフラットに天井があれば良いとか、木じゃなくていいとか、まあ好みは色々だと思うけど、少なくとも外の景色と大きく連続させるようなデザインをするなら、白じゃハレーションするし外はそのうち汚れて痛むし。この陰影がなんとも言えないんだけどなあ。。僕の天井デザインがワンパターンなのは、正解はこれしかないでしょ。という境地だから。

住宅は心身を落ち着かせ、癒す場所だと思うので、「ホテルライク」は信じられない。ホテルは華やいだ場所であり、非日常だから楽しくドキドキするだろうけど癒されたりしない。
日本人なら「旅館ライク」に決まってると思うし、軽薄なデザインでは一流の旅館にはなれない。

インターネットの時代には「リアル」という言葉が出現し、現実世界への向き合いや、他人への接し方が問題にされたけど、これからのAIがとんでもなく発達する世の中では、伝染病のように僕らに入り込んでこようとするAI世界から「自分」というものを防御するためにも「自分」というものにいかに向き合えるかが大切になってくるような気がしている。つまり他人と会っていてもその人はすでにAIという病に感染した人だったりする、という。
引きこもり、自分の内面や自分の身体というものに深く向き合う時間が必要になるのはないだろうか??そんな時にはこんな家は最高だな。と思うし、もちろん我が家もそうだし、先日書いた we sense はそんな問題意識からきてる。

人間もAIも時には嘘をつくし、保身のために誤魔化したりする。でも自然はそんなことをしないから、こんなふうに自然を眺めたり美しい自然素材(とデザインもね)に囲まれていると、心が開かれるんだと思うし、だから癒されるんじゃないかな。
世の中が複雑になればなるほど、その世の中や他人に接すると、意識はしていないとしても、疑心暗鬼にならざるを得ない。だから心が疲れる。

僕が考えすぎなだけだろうか??
でもこの家で過ごせば、心のありようが間違いなく変わって心が楽になる、と改めて思うので、今後もこんな設計を続けてゆきます。