Winny/ コピーできるものとできないもの
- 2024.04.04
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とても価値のある映画。なぜ日本の天才は、日本の警察に潰されたのか?
僕の世代でさえもWinnyなんてあったな〜と記憶が薄められてしまっているのは、彼を悪者扱いして封じ込めようとした大きな力がかかったから。
今でも繰り返される、権力者が都合の良いように捻じ曲げる、という問題と、セリフでも出てきた、包丁で殺人が起こっても、その包丁を作った人間は罰せられるはずはない。けど彼は罰せらた問題。
言葉では伝えにくい話だけどとても上手く描かれているので、ぜひご覧ください。アマプラで観られますw
Winnyというのはファイル交換ソフトで、結果、著作権を侵害するような違法な事をする輩が増えた。でも彼はもっとずっと先を見ていて、いつかはそんな技術をもっと超える時代になるのだから、今技術者として可能な事は実現させておくのが未来の世界のためであると。そして彼が捕まり悪人呼ばわりされ続けた事で、彼に続く技術者が萎縮しない事を彼は強く願ったけど、結果やはり萎縮してしまい、Youtubeのような今の世の中に君臨し金を吸い上げるような技術?から日本は取り残されてしまった。と。
権力者はそういうものだ、と言ってしまえばそれきりだけど、僕はやっぱりそれによって多くの人々の人生に、小さくとも悪い影響を与え続けている事が許せない。
そして見終わって思ったことが、コピーできるものとできないもの。
著作権著作権と偉そうにいうけど、コピーできるものに大した価値なんてないのではないか?
本当に大切なことは、簡単にコピーなんてできないし、似ていても一つ一つに込められた想いや、その置かれた状況の違いがあって、一期一会ではないけど、その違いの中で一瞬一瞬に最善を尽くす事が生なオリジナルであり、感動はそこにしかないのではないか?そして僕たちはそれを疎かにしすぎていないか?
彼もそんな目先の違法コピーなどは些細な問題でしかなく、大切な事はもっと可能性のある未来を生むために、個々人が自分のできる最善を尽くす事だ、と思っていただろう。
映画ネタは久々に書いたけど、少し前に久々に見た「十二人の怒れる男」もとても良かった。
権力者は、庶民には適度な娯楽を与えておけば文句は言わない、と思っている。だから娯楽映画なんかじゃなく、こういう生きる勇気を与えてくれるような映画を観よう!