ヒトは家畜化して進化した

  • 2026.08.23
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いきなりだけど、哺乳類の中で人間だけ「白眼」があるのは何故だろう?
どこを見ているか分かる。こちらを見ているのが感じられるよね、と改めて思うだろう。
ネアンデルタール人は我々ホモサピエンスより脳も体も大きく強かったようだが我々に駆逐?された。
その理由はこちらの方が大きな集団で生活できて協力し合うことでマンモスを仕留めたりもできたからと聞いていた。
でもそれを超えた「協力的コミュニケーション」という能力が、結果今の巨大な人間世界を生み出したと言える。

イヌや牛などと人間の付き合いの歴史は長く、でもイヌって元々狼という人間を襲うような存在だったのだが、どうやらその個体のごく一部が「懐っこい」性格の変異を持って生まれ、それが人間の集落に近づいて残飯などを漁り、人間側もそれを手なづけ、そのような個体同士が交配され、、を繰り返すうちに「イヌ」という人間にとって愛すべき家畜となった。豚や牛や羊や、、も同様に。そしてその「家畜化」の後には脳の容量が小さくなったり、毛の色や体型や、優しく?可愛らしく?いわゆる幼児化というかそういう変化を共通してしてきたらしい。そしてその性質として、協力的で争い合わない。それは人間が手なづけた結果でもあるけど、人間自身は長い年月の中で自ら「家畜化」してきた、というのが自己家畜化。人間は頭が大きいとか肌がスベスベとか体毛が少ないとかさらに幼児化をしている。また、会ったことなくても日本人であれば「仲間」だと感じられるというのはよく考えればありえないような能力だ。

滅びた他の人類に白眼があったかは、化石では残らないので分からないようだが、多くの仲間と協力するためには必要な形質だったのだろう。
脱線だけど、だとするとAIロボットもそのうち白眼を(機能的にそんなのはなくても良いはずだが)持つようになるかもしれない。

最初はそんな本だったらしいが、2016年にトランプが大統領になり、ずいぶん中身を見直したらしい。それが「残酷」の部分。上記では「協力的」であったはずの人間が、何故対立を強めているのか?
上記の日本人であれば仲間と感じられる。という反面はそれ以外の存在とみなせば「敵」なのだ。
アメリカの白人黒人の歴史も描かれているけど、白人は黒人を「動物」だと本当に感じていたから残虐になれた。今も共和党、民主党員がすごく対立していたり、世界で政治的対立をする中でも、相手を動物みたいな存在だと認識する人が多いそう。だから時に暗殺も起こってしまうのだろう。

でも犬を飼っていても、家族同然に飼っている人間にはそういう傾向は低いらしい。アニミズム的思考ならそうだけど、動物を下に見ていないのだから、もし黒人を動物と思っても下には見ないということだろう。

内容的に少しまとまりのなさも感じたけど、個人的な興味の強い話だったので楽しい本だった。
最後に白眼の話に戻り、現代社会はだんだん目を見て話すようなことが減ってしまってきてると思うので先行きが心配に思う。というかすでにその影響で世界は対立しているのじゃないだろうか??
テキストや画像のコミュニケーションではなく常に白目の動きがわかるようなコニュニケーションしかしなくなれば、きっと無駄な争いも減るんだろうね。

人間って本当に不思議な、変な存在だ。だからこそもう少し真剣に向き合いましょう。