長谷守保 建築計画

設計も大詰めです

今週図面をまとめ、来週頭に工務店に見積依頼をするために少しバタバタしていましたが、新しい試みの多い設計だったりでなかなかのエネルギーがかかっています。

何が新しいのか??

僕の設計は木構造が現れていて、天井などで隠す設計が少ないのですが、何百年と残っている寺社を見ればわかるように、重力に逆らわず、上に乗せて乗せて、となっていて、天井を張るから、地震で落ちて大変な事故になったりもしているわけですが、永く残って欲しいという思いと、構造を見せることで、より良い木材と大工の腕が必要になりますが、逆にいうと、そうしないことで、どんな木でも、どんな大工でも良くなってしまい、集成材や外材が幅を利かせ、大工の腕がどんどん落ちてくる、という大きな流れに少しでも抵抗したい、という気持ちもあります。

ただ、雨が降りますから屋根は勾配屋根になり、室内側からの木構造も必然的に勾配がつきますが、一方で、今工事中の住宅は天井を張ることで水平な天井が内外を繋げてゆく、というミース的な美意識も捨てがたく、、、と考えて生まれたアイディアがこれなのですが、天井に見えているのはいわゆる「垂木」なのですが、水平でして、水平な垂木というのは私の不勉強か、今まで見たことがないので、垂木と呼んで良いのか??とも思うのですが、どちらにしても断熱材も必要なので、この上に勾配のついた垂木が乗って、屋根を形成しています。

自分が作っているものは「和モダン」と言われたくないなあと思っているのですが、やっぱり勾配屋根の印象が強いとそうなってしまうようにも思いますが、そういう意味ではこれは「モダン」なだけだと思うし、それを目指したかったから、このアイディアが生まれた時は「これだ!」と思ったわけです。

僕の拙い(検討のため書いたり消したりした)スケッチなので、良い感じで伝わるか分かりませんが、今までなんとなくモヤモヤしていた事がこれで解決!という思いなので、早く着工、竣工させて、実物を見て欲しい!と思います。

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On 7月 25, 2018
by hase
in BLOG, けんちくーしごと

長谷守保建築計画

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