長谷守保 建築計画

心を探る/日経サイエンス

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このシリーズ、少し久々ですがやっぱり好きなようで楽しかったです。
まあただ、この手の研究は「人間はスゴいんだ」的なノリなものが多いけど僕はそこは冷めた目で見ていますが、「瞑想」や「マインドフルネス」の効用が書かれていてつまりは人間特有?過去を振り返ったり未来に期待したり、生命活動以外の様々な事に興味を払ったり、という事から逃れる事によって心や身体が浄化?されてゆく、それはつまり動物はそうなんじゃないか?人間が人間になった事で抱えた病と言えるんじゃないか?とひとりで納得していました。

またトラウマやPTSDは、苦しんでられる方は本当に大変だなと思う一方で、やっぱり動物として一度遭遇した危険に二度と合わないためにその記憶が消えないというのは動物として当然のだなあとか、5感の一つを失うと他の感覚が補うという不思議や、本を熟読するにはやはり紙の方が向いているとか、ネズミで本当に人間の心がわかると信じている学者がいるとか、人間側からでなく動物という存在から考えれば、当たり前の事をこの人たちは話しを難しくしているだけじゃないか?なんて思いつつもでも読んでいて楽しかったです。
最初の話に戻りますが、僕は昔から虫や魚や小動物が好きで、今もとあるものを飼ってますが、普段はボーッとしているのにエサに対する反応が恐ろしく早い、というのはもしかして禅僧と同じ境地なんじゃないか?と真剣に思っていますが、つまりは人間の意識というのは、動物が生きる、という事に対しては荷物でもあって結果、そんな機敏にエサを撮ったり敵から逃げたりできなくなったり、ストレスがたまったり、食事や睡眠や排泄に障害がおきたりしているのでは?と考えると、禅僧たちはそんな荷物を下ろす作業をしていると言えるようにも思います。

とすると、やっぱり人間はな〜〜んにも優れた存在ではないですよね。僕はそう思います。ただ優れてはいなくても他の動物に出来ない事ができるのだけれど、例えば様々な技術は日々生まれているわけですが、それが優れているとは言えないので、新しい技術だから追い求めれば幸せになれるか?と言えば、No!ですから、そこはやっぱり引いて考えないといけません。

そういえば、昨夜「her」という映画のDVDを観ましたが、人工知能がとても進み、PCの中の「彼女」と主人公が感情までも交わしあい、愛し合い、でも結末は、、まあ幸せな訳がないですが、上記の通り新しい技術は僕らを幸せになんてしないんだと思いますが、人間の形をした神様が絶対的存在な国では人間の技術は最上のものであり得るのかもしれませんが、僕らの国は八百万の神が自然の至るところにあったのですから、どれだけ欧米に毒されようが、僕らには馴染めない世界になってしまったと認識するところから始めることによってやっと何かが好転するように、僕は思います。

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On 12月 21, 2015
by hase
in BLOG, ひとって?

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