マルク運輸株式会社社屋 2026

マルク運輸株式会社社屋 2026

OFFICE

竣工 2026年
場所 浜松市
構造 木造
用途 事務所
施工 松井建設
構造設計 高橋俊也構造建築研究所
撮影 長谷守保

素敵な社風の女性ばかりの職場に相応しいデザインや空間として、のびのびとした木造を提案しました。
以前水害があったため1階はガレージ、2階に柱のない大きなトンネルのように前後に大きな窓を設け照明がなくても明るい空間に。
木造らしさを出すためにガレージ周りの耐力壁や独立柱の組合せによって、重苦しさが出ないようなデザインとしました。


木造オフィスとして工事中も触れてきましたが、浜松市浜名区のマルク運輸株式会社様の本社建替え工事、無事竣工しました。
営業所は何ヶ所もお持ちで、ここは本社となり、お勤めは女性ばかりの素敵な社風の会社で、規模も含めいつもの木造の雰囲気が合うのでは!とデザイン的にはご信頼いただいて進めさせて頂きました。
看板は写真では伝わりにくいですが、とても品よくできたと思います。

この辺りは以前水害もあったそうで敷地の大きさも含め、事務所は2階に上げたい、との事で1階は駐車場。

車の出入りに余裕を持たせつつ、木造で耐震性をしっかり確保しながらいかに無骨にならないように見せるか?悩んで、耐震壁部分は濃い色の塗り壁をスリットを入れて切り離したり独立柱を組合せました。
防火の必要から天井は木毛セメント板。せっかく木造だし梁も見せたいと、構造設計と色々相談してこんな感じに。材は全部天竜杉。特殊工法や集成材は使わない主義なのでプレカットでやれる設計にしているので、工事は大変だったとおは思うけれど、コストも思ったより抑えられましたし、浜松市は非木造の補助金が結構もらえるのでオススメですよ。

エントランス。左の棚の中に下足など。

階段上がって受付と、奥に応接室がありいつものランマガラスなどで天井が繋がってきます。

事務室は昼は照明をつけなくても明るい空間を目指し、天井を三角形状にしつつ、構造設計をして柱のない大きな空間を作りました。住宅でもご希望なら可能です。

この敷地は奥も接道して視線が抜けるので同じ形の奥にも設けているので視線も光も気持ちよく抜けます。
天井は杉赤板目。床は柾目。今まで色々やってきましたがこの組合せが最高だと思ってます。

家具の天板は見た目も目立つので置き家具も提案して、事務机は費用も抑えつつレッドオークの天板。手前のは、ずっと座っていると体にもよくないので立ち作業など結構使われるとのことで、3mの長さ1mの高さのテーブル。杉柾目の天板にレッドオークのフレーム。搬入は窓から吊ってドキドキの作業でしたが、すごく良い感じに納まって本当良かった。

左が応接室。事務室からはこちらから出入り。こちらも同じ仕様のテーブルで少し小さい。

少し暗くなり照明をつけると木材もより深みのある色に見えて落ち着いてきます。


事務室は広々、デザインもこんな強い形状なので、3mのテーブルもむしろ小さく見えるくらいですが、空間が引き締まってよかったです。

そして最後。看板は内照式で光らせると人工大理石の模様が浮き出て華やかな感じに。基本的なデザインは僕が提示したのですが日伸工芸さんがとてもこだわって製作して頂きました。
事務室天井の木材が向こうまで抜けてるのが少し見えてます。

たまに書く事ですが、木造って単に他の構造より安いからという安易な理由で使われることがほとんどですが、木造じゃなければできないデザイン、空間の質というものがあり、特に非木造だとそれを出しやすいので今回もそこを重視して設計しました。下にガレージ。2階は広々した空間。こんなことが決して高いコストにならずにできるので、鉄骨やコンクリートに安易に頼るのはやめましょう!。