THE PAPER

  • 2015.04.28
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旧作DVDは毎週借りているのですが、最近疲れ気味と、適当に借りてるのであまりグッとくるものが少なく。
でもこれはちょっと面白くまた考えさせられる映画でした。

白人が車中で殺害されている現場に通りかかった若い黒人二人が、治安維持のためにとりあえず逮捕されてしまい、それを裏で知った記者や責任者が夜遅くまでバタバタしながら最後は「彼らはやっていない」記事を差換えるんだけど、途中で9万部は刷っていて多分何十万部という新聞を無駄にしたりするんだけど、この新聞社は「軽い」新聞なんだけど印象的なセリフで、軽い、下らない記事は沢山乗せて来たけど、間違っていると分かっていて載せた事は一度もない!というのが責任者の最後の判断につながったんだけど、どの世界にも共通する事で、本当は間違っていると思いつつ会社のため、保身のために何かを売ったりした事が一度もない!と言い張れるプロってどれだけいるんだろう?なんて考えさせられました。
この映画では2人の無実の少年が最後に無実になったのは同じとしても心に深い傷を与える事を新聞記者としてどう考えるかというまあ大きな問題ですが、どんな職業でもいや、例えば子供に作る料理にしたって、手を抜いて身体に良くのを分かりながら毎日のように出すというのも同じ事だと思うのですが、こうすればもっと良くなるのにという事が分かっていながらやらない、やれない、というのは社会全体を悪くし、個人の幸せを薄くするばかりですよね。だから昔からの持論ですが、個々人が、まず自分のやっている事に最善の努力を払う、という事さえ心がければ、政治家の悪口を言ったり原発がどうのこうの国民レベルで言わなくたって、政治家さんなどが、最善の努力さえ払ってくれれば当然国民のために判断するに決まっているんだから、まあ基本任せておけば良い、というまあ性善説的な状況が一番幸せなんだろうな、と思います。
映画としても面白かったです。