長谷守保 建築計画

Ss邸


今朝、建築主さんご夫妻と、現場で確認して頂く事があり、行ってきました。
2階の中庭デッキのつくりかたについて、やはり生活の中でとても重要な位置づけになるので、慎重にと思い検討して頂きました。
デッキや手すりの木の格子はまだこれからですが、外壁のガルバリウムの板金は仕上がりつつあり、外側を濃い色で、中庭側は、暗くならないようにと白くしたこともあり、色の変わるコーナー部分をできるだけすっきり見せるために納まりをこだわりました。
こだわったといって、変わったことをした訳でも、目立たせたいわけでもなく、逆に、いかにさりげなく見せるかが大切だと思っています。
通常のコーナー部材などをつくってしまうと、いかにも部品の集まりのように見えてしまうので、そうでならないように、という感じと言えばいいかな。。
あと、そのデッキを支える、木の梁は、このまま見えたままになりますが、そこも、構造的にはいろいろな組み方や、寸法のとりかたの可能性もありましたが、この空間に一番自然に感じられるように検討した結果こうなっています。
出来てしまったものを「いい」とか「悪い」とか言うのは簡単ですが、それが建築物として、長年存在して使われていくものとして、それを「いい」「悪い」と言うのは、それほど簡単ではなく、それを、出来る前からイメージしながら、思ったようにつくるという、私たちの仕事はやはり、とても思慮深くあるべきだと思います。
さっきNHKの「プロフェッショナル」で鮨職人の「すきや橋次郎」さんが出ていました。
自分は不器用だから、人より何倍も考えて来たと。そしてそれが良かったかなと。
目先の派手さや評価に浮かれることなく、器用さに溺れることなく、地道に自分の天職を追求してきた姿が、どんな職業にも必要な姿勢だなと思いました。
また、最高の料理人には、味覚が重要なように、私たちの仕事にも、良いものを見分ける眼が必要で、それも日々磨かないとダメなんだな、と当たり前に改めて思いました。
でも三つ星云々は置いておいても、そんなこだわった鮨を食べてみたいですね。。

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On 1月 8, 2008
by hase
in けんちくーしごと

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