長谷守保 建築計画

RのRC屋根のCon打

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2月末竣工に向けて工事中の、店舗併用住宅。RC造でもあり造形的な屋根としていますが最上階のコンクリート打設が終わりました。
勤め時代は逆にRC造がほとんどでしたが独立後は実は初めて。

でも勤め時代の経験があるのでそれほど不安もなくここまで進めてきましたが、木造、鉄骨造というのは最初にフレームが上棟してしまってから壁を塞いでゆく感じに対して、RCというのは地面からキノコが生えて大きくなってゆく、みたいな対照的な作られ方をするのが、改めて面白いな、と思ったり、こんな造形的な事もやり易いけれど、見て頂く通りで、先端は勾配が急なのでコンクリートがこぼれてしまうので型枠をしつつ、かといって隅々まで充填しなければならないのでところどころ透かしたりと、なかなか配慮が必要でしたが、施工者さんもしっかりと考えてくれているので安心ではあります。

一方で、お施主さんとは長いおつきあいをさせて頂いている中で、新しく飲食店も始められるということで、より良いお店にするために色々と一緒に悩ませて頂きながら進めていまして、先日もカウンター材用に1m巾10mの長さのカウンター材を遠方まで見に行ったり、新しい材料やデザインを考えたりと僕にとってはステップアップになるような仕事をさせて頂いています(その分もちろん大変ですが笑)

100坪程あり、住宅も含めて結構な設計密度になるので正直、(担当スタッフと一緒にやってはいますが)隅々まで僕自身の気持を込められるためには上限のサイズだなと感じますが、つまりもっと大きな仕事だとやはりある程度スタッフに分担させざるを得ないので、そのときには自分ひとりの能力ではなく小さくても組織としての事務所の能力を問われるし、実際それはなかなか大変なので大きい建物はだいたい間抜けな設計になってしまっているんだと思います。もちろん設計者としては大きな建物をやりたい気持もありますが、結果質を保てないなら質を保てる範囲の仕事に自らを限定すべきと思っていますし、世の中の建物が巨大化するほどに必然的に質も落ちますし、真実はまだはっきりしませんが例の「杭」のような事が必然的に起きざるを得ないとすれば、建物は出来るだけ巨大化させず、一人の設計者の配慮が行き届くくらいのサイズまでに出来る限り抑えるべきだと信じます。不要な消防設備や防火性によってコストが上がる事もないですしね。坪100万の木造住宅はなかなかの仕様ですが、RCでできて住宅みたいな密度が無い学校なんかでも坪単価はもっとしたりしますが、本来ならスケールメリットでもっと坪単価(って一概に言えないですが)が下がってしかるべきじゃないかとも思いますが、日本は特に耐震、防火に厳しい国で、規模が大きくなる程それらも厳しくなるのですから不経済になるということです。

竣工が楽しみですが、それまでにまだまだ考えないといけないことが^^;がんばるぞー

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On 11月 25, 2015
by hase
in けんちくーしごと

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