長谷守保 建築計画

Ht邸の詳細


この数日間、Ht邸の外部の詳細図を描いています。
通常から詳細図は結構描いているつもりなのですが、今回は特に詳細の検討を要するところが多く、頭を悩ませながら、でも実際出来るところをイメージして楽しみながら、スケッチを起こしたりしながら図面を描いています。
図面というのは3次元のものを2次元の面で表現せざるを得なく、ある断面で切断したときにどう見えるかを表現することが多いのですが、その断面では問題ないと思われるとこが、その断面が始まるとき、終わるとき、に本当にうまくいっているかどうかを図面の段階で確認するというのは、実はなかなか訓練がいる事でなのです。
とくに詳細レベルで細かなものがきちっと納まっているかどうか、それが現場でつくられる時、そして出来たとき、時間が経ったとき、またデザインとしてもベストに近い図面となっているかどうか、これはスタッフには決して任せられない事だと思っています。
もちろん、ハウスメーカのように、アルミサッシュに既成の枠、サイディング、ビニルクロスや、その他のものもカタログから選ぶのであれば、こんな詳細図はなくても適当に出来てしまいます(それは、「設計」とは呼びたくありません)。
カタログに載っている「商品」たちは、作りやすいように、売りやすいように、「作る側」のエゴで出来ていますし、実際作りやすいです。ただ、それが本当に愛着を持つ事ができる空間を生み出せるかと言えば「NO!」だと思います。
昔から、どの建築家も、詳細には深い思いを込めて建築を生み出してきました。
詳細(ディテール)というのは、基本的には様々な材料、形、が出会う場所を描いています。その出会い方、を時間の限り検討し、より良くする事で、実際に生まれ来る建築がとても心豊かなものになるのです。
そしてディテールの可能性を追求することで、新たな空間を産むことができる力を得る事ができるのだと思い、大変なのですが、詳細図は出来るだけ沢山描くように心がけてきました。
と、詳細図がやっと少しまとまりかけたので息抜きに書いてみました。

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On 12月 19, 2007
by hase
in けんちくーしごと

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