長谷守保 建築計画

FREE


余り普段買う種類の本じゃないのですが、Twitterやってみたのもありましたが、改めて、ブログもオンラインゲームなんかも、なんで無料でこれだけ色々なものが動いているんだろう??という興味もあり。
作者が言う「ビット=デジタルなものなどで、ほとんど値段がゼロと言えるようなもの」はよりFREE/無料になりたがる。というのが話の背骨なのですが、googleの存在なんて考えたら、確かに世の中はそう動いているのは確かです。
デジタルなものは、再生産したり、流通させたりするコストが何しろゼロに近くなりつつあるから、そしてそれは情報として、広く広まる程に、違う価値を生むのは確かなので。という事です。
ただそれも、作者が言う「アトム/原子、つまりは実体のある物の世界」が一方にあって、それは再生産にコストがそれなりにかかり続けるのでもちろん無料にはなれず、それを売る為に、ビットの世界が無料になりたがるという事です(分かりにくい説明ですね)
でも今の世の中のカラクリを多少は知るためには良い本だと思いました。
でもでも、僕の仕事は所詮、アトム/モノの世界だし、再生産には同じような労力を必要とせざるを得ないので、縁遠い世界だなと思ったというのが、最初から分かっていた事ですが。
世の中には、というか今のほとんどの業種が「売れば売る程儲かる」という職種だと思います。つまりはつくる値段というのは実はかなり安く、結構大量生産が簡単にできる業種が多い。
一方で、僕たちの仕事は、職人と同じで一日中作業をしていてやっと食える前提なので、それ以上の仕事はできないから、いくら依頼が沢山あっても待ってもらうしか無いという前時代的な職業なのです。
と開き直っていてはいけないのかなあと前から思っていた問題意識もあって、読んでみたというのが正直なところですが、やっぱり僕らの仕事はFREEにはなりません(笑)
ただきっと、情報というのは広まりたがるというのはこの本の一つの内容であり、僕らの仕事というのも情報であり、しれが広まらないと依頼も来ないので、営業面ではこんな時代にちゃんと向き合わないとダメなんだろうなと思います。まあうちは比較的以前からやってきたつもりではあるけれど、、今は仕事があるからと油断しているとヤバいですね〜。

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On 2月 7, 2010
by hase
in みるーよむーかんがえる

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