BUILT TO LAST

  • 2024.01.03
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机上の本、ビジョナリーカンパニー。英語の主タイトルはBUILT TO LAST。
椅子はいつもの杉桧の椅子で、机は昨年杉柾目板でデザインして作ってもらったもの。
角も留め納めにしたり柾目に合った緊張感のある感じにしたかったので、うまく行ったかなと。
そして本の話。
だいぶ前に書かれた有名な本のようですが、主にアメリカで、どんな企業がいかに時代を超えて生き続けてきたか?やっぱり「 BUILT TO LAST」が全てを表しているし、好きな表現です。
建築の話でも、「残らんとする意志」のようなものが最も大切、というようなことはたまに書いてきましたが、本質的には同じだと思います。本書でもダーウィン進化論が引き合いに出ているように、生命体も同じで「残らんとする意志」が組み込まれているから進化を続けながら今に至るわけですね。
でも会社の場合はその仕組みを人間が作らないといけない。でもそれが難しいから多くの会社は発展もできず倒産さえしてしまう。
そして自分の小さな会社について、そのことを改めて考えてみました。
設計事務所(特に個人名を冠するアトリエ系と言われるところ)はそのボス一代の芸の世界、のように考えてしまっている面が強いし、僕にもその傾向はあるのですが、でもそれは社会的にも勿体無いことでもあり、積み重ねてきたことで、社会の役に立つ部分がそれなりにあるのであれば、会社として永続するように考えてみるべきではないか?と改めて思いました。
ソニーもそうだったようですが、最初会社を作るときは何を作るかとか全然考えてなくて、何が売れるか?進化が突然変異で手当たり次第に違う形を作って、1本でも健全に残れば良い、というように取り組むことも必要だと。。
うーんそれはあまり得意ではなさそうだけど、今春にはスタッフも一人増えるし、僕自身も意識を変えて行こうとは思ってます。