長谷守保 建築計画

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見たかった映画だったのですが、DVDで見てみました。
映画評論をするために書いている訳じゃないので、あらすじは省きますが、とても良かったです。泣かせる映画という訳じゃないのに、何故か泣けてきたのが不思議です。
病気で先が長くないとわかった男二人が、死ぬ前にしておきたいことを二人でやってゆく中で、生きたことの一番大切なことがを見つけるんですが、人間というのは、死に向かい合って初めて人間の存在の価値も限界もすべてを知る事ができるんだなって改めて思います。
僕は何故か、いろいろな本を読んできた中で、「死」という事が人間の本質だと感じて(といっても結構健康体ですのでご心配なく(^_^;))、どこかで、常に今を精一杯生きていなきゃいけない、という風に考えて生きてきたような気がします。
そのためか、一時期は頑張りすぎてしまい、今は少し一息ついているようなところもありますが。。
でも、この映画のように、本当の死を目の前にせずとも、いつか分からないけど必ず訪れる「死」というものをもっと正面から感じ、それによって、自分が何故生きているのかを常に考えるということは大変大切な事だと僕は思っています。
近代社会というのは、死を遠ざけた事によって、人間に生きる本質を見失わせ、そして機械のような人間を増やす事によって、貨幣経済へと走らせたんじゃないかと、かなり妄想気味に信じていたりします(拡大解釈すぎかもしれませんが)
昔、夜のダムを見て、何故か涙が止まらなかった事がありますが、それは死の深淵を本能的に感じたからじゃないかと思うし、戦後にたくさんの死体が放置されていたような光景というのも、今の自分たちとは無関係な世界と思うんじゃなくて、地続きだと感じ、そんな中で自分がどのように生きて行かないといけないのか、という事をもっと真剣に考えなきゃいけないと結構真剣に思っていたりします。
といつもながらに重たくて済みませんが、モーガンフリーマンさんは、とても良い役者だなって思いますし、僕たちみんなも、常に他者に自分の生き様を見られ、何かを伝えざるを得ないという意味ではみんなが役者だし、いい生き方をしてるなって思われるように生きられたらいいなって思います。

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On 12月 14, 2008
by hase
in ひとって?

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