同名のBob Dylanの歌はこの実話から生まれたそうですが、天才ボクサーのカーターが黒人である事などでえん罪で２０年近く牢獄に入り、獄中で記した自伝に動かされた少年たちが再審から無罪を勝ち取る、という話。このCDは持っていて聞いていたのですが、物悲しげなヴァイオリンの音が不思議に聞こえていたのがこれをみて理解できました。
とても良かったです。見てみてください。
日本ってなんて平和な国なんだろって思いますし、獄中でも恐ろしく誇り高く保ち続ける主人公を見て、人間の尊厳ってものを考えさせられます。
そして裏を返せば、強い者が弱い物を押しつぶすという人間の本性も。
大きな力に屈しちゃいけないんだなと。
大きな力だから正義なんて事はなくて、逆に悪意に満ちているからこそ力なんだと。
国があなたを守ってくれるなんてタテマエを信じていたらいけません。
おっ。エジプトでは頑張ってるみたいですね。見倣わないと！
でもこんな大変な実話がこんな素晴らしい映画になるなんて、良いなあとも思いますが、でもやっぱり評価は余りされなかったようなのが、寂しいところ。