Thank you for smoking

  • 2009.03.06
  • BLOG


またDVDネタですが。。昨日観て、面白かったけど書くつもりはなかったのですが。。
さっきテレビで、「子供にお金儲けの授業を受けさせるべきか?」という変な議論をしていた番組があって、「議論」というのは前提条件を共有して初めてなりたつはずなのに、「お金」という言葉に対するそれぞれ違う偏見をぶつけ合っていただけで(テレビなんてそんな事ばかりですが)、ふっと昨日みたDVDで感じたこととダブったので書きます。
僕もタバコは吸わないし大嫌いですが、アメリカの嫌煙運動の中で、タバコ業界を代表してタバコが有害ではない事を伝える仕事をしている主人公の物語でした。
そこで描かれていたのは、人間なんてメディアに簡単に洗脳される弱い存在で、きちんとした論理をぶつければ、どんなに悪だと思われている事だって、実は完全な悪だと言い切れないと言う事と、逆に言うと、その事に意識的にならなければ、本当の善悪なんてものは見つからないという事でした。
どんな情報も、どんな主張も、それが偉い人であればあるほど、ねじ曲げられた部分があるわけで、産業や政治なんかに関われば、真実なんて簡単には見極めることはできませんが、でも、この主人公も自分の息子に伝えていたのは、常に自分で考えて判断することでした。(けっこう考えさせる良い映画でしたよ)
ここで冒頭の子供にお金儲けの授業をさせるべきかの議論に戻りますと、出演者は基本的には、倫理的、道徳的に考えて、お金の事は早めに学ぶべきだとか、逆に子供にはまだ悪影響しか与えないとか言っていて、「子供」「お金」という存在をどう捉えるかについて誰もまともに語っていませんでした。
子供というのは、これからの人生のために、きちんとした論理的倫理的判断を学ぶべき存在であり、お金というのは、ただものが買えるというだけのものなのに何故か絶対的な価値をもつと思われてしまっているという存在なんじゃないかと思います(僕の解釈でしかないです)が、その前提を伝えた上で、その議論にコメントしないことには誤解の上に誤解を塗り重ねるだけだと思います。
で、僕はどう思うかと言えば、「教える」という本質を分かっている大人であれば教えるべきだしそうでなければ教えるべきではないと思います。
タレントの議論って、本当に下らないですね(^_^;)