Ss邸

  • 2007.11.08
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基礎工事中で、今日、鉄筋と型枠の確認をしてきました。
この住宅もとてもチャレンジングな設計でした。
私は設計事務所を始めたころから、この建設業界、住宅産業が、いかに、自分たち作り手側のためだけにものをつくっていて、実際お金を出し、つかう人たちのことを心から考えていない、という事に大きな疑問をもち、自分の設計させて頂くものくらいは、出来る限り、作り手の理論から使い手の理論でつくる事ができるかを考えてきました。
そんな部分に信頼を頂き始まった設計でした。
外形は四角ですが、道路側に向かって、コの字型平面で、その1階はガレージとアプローチ、2階はリビングや子供室などが囲む中庭で、全面道路の交通も結構多く、周囲も建て込んだ中、落ち着いて開く事ができるような中庭をこの住まいの核としました。
いろいろな検討を続け、いかに無駄をそぎ落とすか、というテーマで進めましたが、この中庭だけは、コストがかかろうと、やはり大事な部分だと思い守ってきました。
住宅、というものの中で、本当に大切ななくしてはいけないものが余り大切にされなかったり、実はそんなに大切ではないことが、とても大切かのように売られていたり。。
その辺りを見極め、冷静に判断をしていけば、無闇に費用をかけずとも、満足のゆくものができるものだと思います。