GO WILD 野生の体を取り戻せ!

  • 2022.03.02
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何かの書評で読んだのか、人間もしょせん動物なのだから、と思っている僕の興味を惹き、実際良い内容でした。
人類含め、進化については好きなので読んできましたが、一番興味深かったのは、ネアンデルタール人など全て滅びた中、我々ホモサピエンスだけなぜ生き残ったのか?について、ホモサピエンスは持久走能力と、脳が大きいことで仲間とコミュニケーションしたり動物の動きを予測できたことで、瞬足の動物でも延々と追いかけることで捕獲できたから、という内容。また実際、アフリカのサン人などの部族はそのような狩を続けているそうだ。「BORN TO RUN」という本もあるけれどつまり鳥が飛ぶように人類には走ることが必要で、でも厚底のスニーカーなんて履くから足を痛めるだけであり、素足に近いミニマリストシューズのようなものを履いて、舗装された道路じゃなく、山道などを走ることで人間の持つ本当の能力を引き出してくれるらしい。。僕は短距離は早かったですが長距離は足が痛くなったりして遅かったし、近年もたまに走ってもやっぱり痛くなってしまったりしたので、そのうち試してみようと思う。
また上記のように、人類は動物を捕まえて生き延びてきたし、その後も長い間木の実を取ったりしていたから消化器官はそれに適応してきているけれど、今僕らの主食である炭水化物なんて、数千年前から食べ始めたに過ぎないのに、こんな炭水化物漬けになれば体も不調になるに決まっている、というのも納得できるし、肉や脂肪分を悪者扱いしてきたのは食品産業側の都合が大きかったのは冷静に考えれば分かりますよね。
同じように、何十万年という単位で、大自然の中で、自然を感じ、動物を恐れたり食べたり、木の実を探したり、太陽の動きと共に寝起きしたり、そんなことを続けていたのだから、そういう状況で全ての体調やパフォーマンスが高まるように体ができているのは当然なので、そうでない人工的な環境で過ごしたら調子が悪くなるに決まっているし、対処療法の薬なんて入れたらもっと悪くなるに決まっているけど、資本主義がそれを許さないだけだから、僕らはもっと意識的に GO WILDしなければならない!と、乱暴にはそんな本ですし、都市生活に毒され過ぎた人には怪しい宗教がかって聞こえるかもだけど、僕はほぼ真実だと思います。
だからやっぱり、人工素材や木目のプリントなんかに囲まれていたら体の調子が悪くなると思うし、庭や自然を感じられないような空間には落ち着きを感じないから長く居たいと思わないと考えるから、今のような建築の作り方に行き着いているし、僕の家や事務所も、ちょっと窓が大き過ぎたりで少し暑かったり寒かったりもするけど、断熱や機器に頼ってそれを遠ざけ過ぎることで、長期的には何か動物としての強さを失わせるんじゃないかと思ったりもしてます。
相変わらず上手くならないサーフィンですが、自然を感じ、波という、予測のつかない相手に瞬時に自分の体を合わせてゆく、ということがとても心身に良いと感じていましたので、確かにトレイルランというのもそうだろうし、近くに浜松城公園(こんなに平らじゃない公園ってなかなかないかと)もありますから、早速シューズでも探そうかな〜。