DOG VILL
- 2011.01.10
- BLOG
ニコールキッドマンさん本当美しいですよねー。というのもありましたが、なかなか変わった映画で、建物や道路など広い倉庫のような所の地面に白線で書いてあるだけ。つまり建物の中に居ようが丸見えというセットの中で全編が進みます。12人の怒れる男、もある一室だけで全編が進み、その中であれだけのストーリーが出来る事に驚いたのですが。
ギャング(父親がボス)から逃げるために小さなDOG VILLという村に逃げ込み、匿ってもらうために、気に入られようと村人たちに尽くすのだけど、最後には村人たちの奴隷のように扱われるようになり、父親に村を消してしまうように頼みつつ戻ってゆくという話ですが、小さな村という濃い人間関係が変化してゆくところが、そんな白線だけのセットの中で鳥瞰的に行なわれる事で、いろいろと深く感じさせてくれたりもして、面白かったです。
最初はその村の素朴さに惹かれて自ら献身的になるのが、だんだんと人々の傲慢さを知るにつれて、最後はこの村は消えてしまえばよい、とまで思うに至る気持ちの変化が好演されてます。
昔ながらの小さなコミュニティというのは、お互い波風を立てない事で続いて来たと思うのですが、そこに波風としての彼女が入って来た、その結果、、という所でしょうか。