3件目竣工写真ー外
- 2010.04.18
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3件続いた竣工もこれで最後。まず北のアプローチ側です。
左の大きめの正方形に子世帯。右の正方形に親世帯が入り、真ん中の玄関を共用してあとは独立させています。平屋で40坪弱あるので、基礎や屋根は結構大きいなと感じましたが敷地が大きい事もあってかかわいい感じでまとまって見えます。正方形二つが対角線上に並ぶプランにこだわる事でもちろん制約はありましたが、やっぱりそれぞれの生活としてのまとまりと、それぞれの独立性が生まれ、また形としても違和感のないものができたと思っています。
違和感がないというのは消極的な表現のようですが、でも実は大変な事で、それが僕の役割だとさえ思っています。分かりにくい?簡単に分かってもらっちゃ困ります。笑
南側はうってかわって大きな窓が庭と気持ちよく繋がっています。写真にしてみて、何か戦後日本と真面目に向かい合ってできた小住宅にあったような感じだなあと。そんな意識をしてつくったのではないけれど思いました。
最近2階に主空間がある住宅が多かったり、以前も中庭的にある程度囲っていたものが多く、そう言えば、庭がこんなに一体的に感じられるのは無かったし、でもこれっていいよなあと思いました。敷地が広くないと出来ない事なので贅沢な事です。
左奥にちょっと見えるのが親世帯の窓ですが、こちらとはL型に距離をとって配置しているので、それぞれの庭にとても独立感もあります。
住宅には、守られた感じと開かれた感じがちょうど良くある事が必要だと思っています。
守られた感じになるにはある種の中心性が感じられなければいけないけれど、二世帯にはそれぞれの中心が必要だから、やっぱり、二つの明確な形が接しただけのようなプランが相応しいと思ったのだと思います。