風が吹けば桶屋が儲かる/本当にエコロジー?

  • 2019.06.25
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ずっと前に読んだ立花隆さんの「エコロジー的思考のすすめ」で、「風が吹けば桶屋が儲かる」ような周り巡った影響を考えなければエコロジーでは無いと学び、その後の僕の思考回路に強く刻まれました。

最近静岡新聞が「サクラエビ異変」をずっとやっていて、こういう問題を多面的、継続的に取り組んでいることはとても素晴らしいと思っています。また先日の記事に、富士川漁協が日本軽金属が発電のために設置した堰堤のために魚が遡上しにくくなっているために多額の補償を受け取っているそうですが新たに発覚した強い濁りに対しては漁協はノーコメントだそうです。で、富士川は昔はたくさんいたアユが激減しているそう。で、今、その濁りと桜エビの異変の関係が取り沙汰されていますが、この手の問題は、その濁りにが本当に原因なのか?またその濁りの原因は何なのか?特定するのが難しいので、「ダムを撤去しろ」みたいな事も言いにくい。

でも「風が吹けば桶屋が儲かる」思考によれば、原因でありえそうなものならば、当然規制しなければならないし、自然は一度失ったら簡単に取り戻せない宝物なのだから、経済問題よりずっと重視されるべきだと思います。

一方で、国や経済界が取り組んでいる(フリをしている)「エコ」とは、化石燃料の直接的な使用を、太陽エネルギーを利用した技術で実現すればそれでその他の影響は問わない、というスタンスですよね。それは「風が吹けば桶屋が儲かる」思考からいえば、また新たな問題を各所で引き起こす恐れがあるので、安易に取り組むべきでは無い、となります。

そしてあの防潮堤なぞ、自然改変の最たるもの。どんな影響が起こってくるのか、末恐ろしいけど、結局それを作らせたのは経済界の重鎮達で、みんな「そろばん」を弾いて、「いや〜これはみなさんのためになりますよ〜」といいながら自分たちの懐のために一番なる事をやっただけだと、僕は思っています。それに海にゆくたびに見て悲しくなりますし、先日の大雨でか、防潮堤もちょっと崩れかけていたりしましたけど大丈夫なんだろうか??