追悼・黒川紀章氏
- 2007.10.25
- BLOG
KEN-Platz にこんな特集があります
追悼・黒川紀章氏
藤森照信さんの「建築家より思想家として名を残そうと考えていた」というコメントは、なるほど、ですね。あと、「自分の建築は下手だ」というのも。
出馬などの行動を批判してしまうのは簡単ですが、やはり、建築家として、社会にコミットする影響力が発揮しきれないところに、どこかジレンマを抱えていたのかもしれません。 それが、黒川さんをあのように駆り立てたのかな、と感じてしまいます。
建築という世界をもっと開き、社会に接続する努力を、もっともっとしないことには、日本において建築が文化になることはないのかな、と悲観的に感じてしまいますし、それが現実です。
ただもちろん、社会に発言しようとするには、深い思想が必要です。
その意味では黒川さんは大変偉大でした。
でも、今の建築界には、あそこまで思想をもった建築家は現れそうにないです。
社会に接続するどころか、更に自閉しつつあるような。悲しい。。
黒川さんも一つの歴史になってしまいましたが、その歴史からもっと多くの生き方を、思想を、思いを学びたいと思います。