軒先/アルミサッシュ

  • 2008.06.19
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今工事中の増築のものですが、屋根板金工事が終わり、すっきりとした軒先が見えてきました。
単純な形状の屋根なので、逆にちょっとした板金の形状が気になり、現場もなかなか大変です。
屋根の形状にもっと変な個性を出してしまえば、多少細かい納まりなんて気になりにくくなるのかもしれませんが、意味もなく丸い屋根にしたり、意味もなく、装飾的に複雑にしたり、遠目にはなんだか豪華っぽく見えるのかもしれないけど、建築の外観でもっとも強い要素として、嫌でも見る人に印象を与えてしまう屋根というのは、もっと品良く、抑えめで、慎ましくいて欲しいと思います。
こちらは、住宅用のアルミサッシュではあるのですが、ちょっと変わった取り付け方をしているので、外観は分かりませんが、内観としては、余りアルミのイヤラシさが出にくいように考えています。この画像のアングルはほとんど目に触れるところではなく、目に触れる方はアルミサッシュもほとんど設置していないようなプランにしています。
屋根と窓、その二つはとてもとても大切な要素です。
どちらも領域を仕切るものです。
屋根は、外界と内部空間を隔て、内部空間を守られたものとします。
窓は、外部と内部の境界に存在し、時に強く、時に緩やかに、外部と内部を仕切ったりつなげたりします。
その境界線となるわけですから、とても、そのエッジが重要です。
境界線が太い緊張感の無い線で引かれるのか、細い線だけどなんかすっきりしない線で引かれるのか、それとも力強い線なんだけど、優しくつなげてくれるような線で引かれるのか。。
ちょっと抽象的で分かりにくいですが、そんな事を考えて、大切な屋根や開口部を設計しなければならないと思っています。