豊橋の家の模型
- 2024.12.14
- BLOG
豊橋市はあつみ食堂さん以来かな。プランもかたまり、詳細の検討をするための模型です。
敷地は浜松は広めで最近平屋が多かったですが子供室だけは2階にしないと収まらないので1部2階で、先日の浜名区の家の2階はおまけでしたので本当に屋根裏っぽくできましたが、こちらはそうはいかないので、どのように屋根で包みどのように内外と繋げるか、がポイントとなりました。
屋根を2段にして2階も南面の窓、というのが定石でしょうが、それをどのように超えるか?
2階の南に普通に窓があると、あ、子供部屋か寝室か?と見え、普通に住宅に見えてしまいます。つまり生活の器だと。でも他人の生活を見せられたくもないし、もちろん見せたくもない。だから「生活の器」に見せないデザインー店舗か何か??に見えるべきだ、と思っています。
そうだ、奥さんは子供と接する仕事をされていて、お子さんは男の子2人。2階の子供部屋を1階の生活空間と思い切りつなげるような在り方はどうか?
屋根を取った模型ですが2階の右と左が子供室で間が階段を上がってきたところ。構造的なこともあり左右に筋交が少し見えますが、全巾をこうやって下のLDK空間とつなげてしまって、光や風や気配を通し、窓は北や西にとることで、大きな屋根で覆ってしまう。
また平面形状は土地の形が不整形なので、左下の玄関下足のボリュームをここに配置することで、右下がリビングの主庭、左上の三角な場所は隣家の擁壁が高く囲まれているのもあり、洗面浴室の小さな庭。でも午後は日もしっかり当たる。
南東からですが、東は壁だけにして防ぎ、南は板塀の向こうに小さめだけど十分な広さのお庭。
こんな感じでパッと見は平家っぽく。生活らしい窓などは道路からはほとんど見えない。
いつも大切にしていることだけど、今回の少し狭くて不整形な土地の中でなんとかうまく収まってくれた(土地も安かった)
ちょうど先ほど御夫妻との打ち合わせが終わり、2階へのつなげ方や全体のデザインなどもとても気に入っていただけて、考えた僕の方もとても嬉しい気持ち。
建設コストが上がって何かと心配が多い昨今でも、こうやって限られた中に楽しいアイディアを盛り込んで、設計者自身が、早く作りたい、そして完成したら引き渡さず自分で住んじゃいたい(無理だが)と思えるような、楽しいお仕事です。