設計も大詰め
- 2009.09.16
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最近オープンデスク(無給の研修です)が2名程来ていて模型をつくって貰っていて、今設計が大詰めの2世帯平屋の方が完成しました。
2世帯が2つの正方形ボリュームに入り、その2つの正方形が、広めの敷地を北の駐車場と、南の庭も緩やかに2つに分けています。
実はもう一つの模型も2世帯で、そちらは見積中なのですが、2世帯住宅というのは(今日も昼ご飯の会話で話した)実はそれほど積極的に捉えられていなくて、一緒に住んだ方が経済的にも、助け合える面でも合理的なんだけど、内心は別々でありたい、という事が実際は多いように思う中、それでも2つの世帯が接して生活する積極的な何かを、設計としては見つけたいなと考えていました。
この計画では、平屋がある程度前提だったので、必然的に2つの世帯の生活も近くなってしまわざるを得ないのもあり、くびれにある玄関を挿み、2つの世帯をきちんと別けた方がいいかなと思い、それが外観としても感じられるように、独立性のある形という事で、正方形平面の方形屋根にしています。
この模型は1/50というスケールなのですが、図面も模型も基本的には、相手に何かを伝えるため(自分に伝え思索する事も含め)存在するのであり、スケールが違えば必然的に伝えられるものも変わってくるので、その模型、図面で何を伝えようとしているのかをきちんと意識して作り描くように常に指導しているつもりではいます。
それだけでなく、仕事というのは、全てがコミュニケーションだし、いかに伝え、いかに動かすか、それに尽きるんだけど、自己満足的な仕事になってしまい、それが上手く出来ていないのが全ての失敗の原因なのかな、と良く感じます。