色々な表情をもつ平屋/竣工写真-外部
- 2025.04.17
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明日引き渡しの前の晴れ間に新しいカメラとレンズで自ら撮影でバタバタしていました。
建物にタイトル的なものをつけるのは、なんかそんな一面的なものじゃないよ、という意味で好きではないのですが、撮影していて、この住宅は見る角度によって全然違うなあと思って付けてみました(が気が変わるかも)。
2間幅のリビング棟と寝室棟が敷地の角度に合わせて斜めに並んでいるので、この角度からでも少し不思議な感じがします。
東面は窓を無くして黒い板壁が二つ並ぶ間の中庭をいつもの板塀で。板が杉赤柾目の綺麗な板だったのもあり、黒がすごく深く見えて、この面はなんか異世界みたい。
柾目なので変形もしにくいし濃く染めれば耐久性もあり、平屋だから脚立で塗り直したりもしやすい。
南の正面は高窓のみで、明かりや冬の日射は取り込みつつ、東の板壁含め、いかに生活感を出さずして、内部は豊かにするか、が大切だと思っているので、こんな外観に。
ただそっけなさすぎる外観なので、施主さんのご希望もありアプローチ横にモミジを招くような感じに植えました。
アプローチ周りの夕景。左はご主人の趣味部屋ですが、お店でもできそうな雰囲気ですが、違います。
板塀の向こうは浴室洗面用の小さな中庭で内観の部でまたお見せします。
黒い板壁の間はリビングなどの大きな中庭。季節の良い時には出てさまざまに活用しやすいように御影石で一段高くしてデッキから出入りしやすくしつつ、どこからも良く見えるので中庭の見た目を引き締めるオブジェ的な存在になるように考えました。
左右の棟が並行ではないため、外観も内観も、カメラをどう向けるか、結構悩ましいだろうことは分かっていたので、そこをあえて自分で撮ってみよう、と思ったのですが、写真の腕はイマイチでも、楽しげな家には撮れたかな。。
「色々な表情」というのが伝わったかな?でもこれを形にしてゆくのは、普段の仕事も全部大変だけど、特に大変だったから、こうやって無事完成すると感慨深いものがあります。
内部はまた後日。