納めた家具

  • 2010.02.03
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年末に竣工した住宅に納めたダイニング家具ですが、小さなお子さんの椅子としては良くある高さの変えられる椅子も選択肢でしたが、あれも結構邪魔になるし、すっきり見えないので、、とこのモーエンセンのベンチをご提案して納めましたが、小さなお子さんにもうまく使ってもらえているとの連絡を頂いてホッとしています。隣に座って食べさせたりもしやすいし、と思っています。
まあ、このベンチは決して安くないし、素っ気ないデザインなので、なんでそんな高いの??と思われるかもしれませんが、僕はとても清廉な美しい椅子だと思うし、作りも材料も丁寧です。
そんなところが自分の目指す建築に重ね合わせられるので、事務所にも中古を1つ置いてあります。
結構事務所として家具に出費してしまっています(笑)、が、良いと思うものに日々接する事が何より大切だと思ってます。だったらスタッフの給料でも上げてやれよ!とか責められそうですが。
家具もひとつの道具、と言えば道具ですが、たかが道具、されど道具。
道具って文字、不思議だなあとちょっと調べたら、もともとは仏道修行のための用具の事を言ったようです。決してただのツールとは違う深さがありますし、やっぱり大工の世界でも道具というのはとてもとても大切なものですよね。
自分の生き方にとって不可欠なものというか。。
すべての「もの」について、本来はそういう気持ちでなければならないようにも思いますが、今の世の中、何万個でも再生産できるようなものだらけで悲しいばかりです。
ぼくらは壊れたら交換すれば良い歯車なんかじゃない。
もっと思い込めて行きて、そして「もの」たちに向かい合ってゆきましょう。