竿縁の平家の模型
- 2023.04.24
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しばらく前に2軒つくった水平垂木の家の後継版、かな。
先日基礎工事を上げたH型平面の平家が最初に竿縁としたもので、これは二つ目になる平家ですが、模型で竿縁を作り込んでいなかったのでこちらで初お目見えです。
それ以前の勾配のある化粧垂木でも、断熱材を入れるためもあり、垂木は二重にする必要があったし、下は水平にしてみた、というのが水平垂木の考え方。また最近断熱性を上げざるを得ないような世の中の流れや、建設コスト高の中で補助金がもらえるならもらわなければ、というのと、そのために耐震等級が上げられると補助金も大きくできる、という二つの前提と、あとフラットな天井はスッキリはするけど、味気ない面があるし、下から打ち上げる、というのは施工も大変だしいつか落ちてくるかもしれないので、水平垂木もそうでしたが、天井材を乗せる、という方が良いよな〜と悩んでいて、水平垂木を細くして竿縁として、内外がより繊細につながるようなデザインにしてみよう、となりました。また水平垂木だとその下に梁があるためにサッシ上に梁が見えてしまいちょっと重たくなっていたのですが、森林組合はトラスなので根本的に違うけど梁を天井内に隠すことで窓上を小さくしてより内外がスッキリつながるようにできたので、それに近くしたい、というのもありました。
それによってデザイン的に決して見せたくない火打張を天井内に隠してたくさん入れられるので耐震等級も上げやすくなり、断熱材の厚みも確保しやすくなってます。そのほか木材の補助金も合わせると200万近くなることもあり、以前は及び腰なところがありましたが最近は標準的に取り組んでます。
住宅でない事務所などでも木造とすることで結構補助金も出ますのでご検討ください。
全体はこんな感じで右の面の玄関の方に屋根が跳ね出して、竿縁も連続してますが、そもそも竿縁天井って内部の天井に使われてはいても、こんなふうに内外連続するようなものは無かったと思うので、竿縁と呼びたくない気持ちもあるけれど、他に呼び方がないので、、というのは水平垂木も同じでした。そして和風にしたい訳では「決して」ないし、なんでこんなことをするのかも併せて、また現場の出来上がりを見て頂ければわかってもらえるかとは思います。
こちらもそろそろ施工者が決まり着工してゆきますのでまた書きます。