竣工写真2/Ns_house_2024
- 2024.07.22
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引き続き内部写真です。
ハウスの向こうには駐車場があり、その目隠しにもなるし、見えても楽しいデザインにしたのもありここに。
長期優良住宅を取っていることもあり外部はアルミサッシですが、特殊な収まりにしてサッシの存在感を薄めています。私のところはこだわって全部木製でやりましたが、やっぱり長く使っていると劣化や動きにくさが気になったりもしますし、コストのこともあり。。
天井がずーっと奥まで繋がっているのがポイントで、写真では小さいですが普段の生活の中で動き回ることによって、この天井に誘われて動線が楽しくなる、と思ってます。
夕方になり。こちらも玄関側に天井がずっと連続します。
杉の独立柱が屋根/天井を軽く支えている感じにすることで、重力的な重さを感じさせない。かと言って、ミニマルな真っ白い天井の軽さって、 僕の好みでは単なる「軽薄」に落ちやすい(ミースみたいにやれれば別ですよ)と思うから、こんな天井に行き着いています。
言葉では伝わらないから、本当は1日でも良いからここでゆっくり過ごして感じて頂けると良いのだけどな〜。
本当に良い旅館に行った時の気持ちよさ。それを高いお金出して遠くにゆく特別なものにしなくても、毎日味わえるのです。
お風呂は大胆に開放的ですが、調光で内部を暗めにして、外の植栽を強く照らしてあげると外からは全然見えないものです。
今回は敷地も広く、植栽や外構がやりきれませんでしたが、お庭が好きな方なので今後少しずつ手を入れて賑やかにされると、10年後にはとても良い感じになっていると思います。
そして最後にハウスの内部。両サイドを低く抑え、土台の上に45度勾配の垂木を合唱で組んで、シンプルな構造なので費用も抑えつつ、台風にも強いものになっているかと。既製品のアルミ製などのハウスも結構いい値段するようですし、耐用年数もそれほど長くないようで、それに比べて決して高くない値段で、見た目も良いものができたと自負してます。
ご趣味の多肉植物が今後もっと元気に増えてゆくことでしょう。
浜松市、という温暖で光や風に恵まれた場所、という前提で私なりに木造住宅のあるべき姿を考えた結果としてこのようなデザインに行き着いています。他方、雑誌に載っている都市部や寒冷地などの住宅は窓が小さく、いかに光を取り込むかに重点が置かれ、それはそれであるべき姿だと思います。
地域によって気候もずいぶん違い、大都市と地方では居住環境や価値観もずいぶん違うはずなので、住宅のデザインにはもっと「地域性」が表現されて当然だと思います(が、HMさんの家にはそんなもの感じませんよね?)