竣工写真1/浜松の竿縁の平家
- 2024.01.01
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新年おめでとうございます。こちらも年末に竣工写真画像が届いていましたので年始から早速。
ご主人のご実家(左にちらっと写っている)の奥の倉庫だったところにご新居を作りまして、旗竿的な奥にこんな風に玄関と1台分のガレージの屋根のはね出しが見えます。
ところで、住宅地の住宅で1〜2台程度のガレージなら屋根は木で作ることもできる規定があるのに、一般的には不燃ボードに塗装、とか安易になってしまっているのですが、浜松市さんは天竜材をもっと使いたいならこういうことを行政としてもアピールしても良いと思うのですが。。
東西にゆとりがある敷地なので素直に長い平家にして、屋根のはね出しもあるのでビュンって感じです。そのその伸び伸びした感じと合わせ、東西いっぱいに芝(張ったばかりで色が、、)としてもちろん車が通るのでそのエリアは車が乗っても大丈夫なように樹脂のマットを仕込んであります。ご友人たちと開放的にバーベキューなどされるそうで。楽しそうですね。
藤枝もそうしてましたがけらば(屋根の三角型の)側は風雨にさらされることもあり屋根と同じ材にしているので連続する竿縁と併せてちょっと独特な感じになってますが、結構気に入っております。
藤枝同様、竿縁が内外連続して基本はアルミサッシですが方立前に構造的な意味もあり細い木の柱を立て、アルミ部分が気になりにくいようにもしてます。
そのほか窓周りは結構色んな細かな細工をしてスッキリ見せてます。
小上がりが欲しく、そこでゴロゴロ過ごしたり、こたつを出してご飯を食べたり、というご希望を聞き、またキッチンって目立つ配置にすると色々ごちゃごちゃ見えたり、音や匂いも広がるので、という意味でセミクローズくらいがいいなと思っているのもあり、こんな感じにして、キッチンと小上がりの間は引戸で閉じられますが、配膳もできてしまうので、ダイニングも立派に作りましたけど、あまり使わなくなるんじゃないですか?って笑ってお話ししておきました。
キッチン側から。玄関に抜ける引戸の上なども欄間にしているので閉じていても天井がつながってゆき、壁に囲われた「個室」という見え方にならず、日本の「間」というようなあり方を意識しています。僕は日本人はいくら西洋化していても、まだまだ壁に囲われて住まいたい人種ではないと信じてたりしまして。
洗面の上も欄間になっていて、玄関側もですが竿縁がつながってゆく感じをうまく撮ってもらいました。
という感じで、この新作の竿縁の天井、という意図がうまく伝わったかどうか。。
もちろん皆さん色んな好みや価値観があるとは思いますが、これは僕なりの価値観を長い時間かけて追求した一つの結果ですので、じっくりご覧いただけると嬉しいです。
では夕景などは次回に。