竣工写真/Sn-house
- 2018.12.10
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昨日オープンハウス、本日引渡しでバタバタしてしまいましたが、何とか良い仕事をやり切った、という気持ち良い疲労感というか。
(写真撮り直して入れ替えました)この住宅は外形がとても長くて14mmの広角レンズでうまく伝わらないなあと悩んでましたが、このアングルなら少し伝わるでしょうか。幅が収まってませんがちょうどすぐ右に電柱が立っていてそれの影が邪魔でもありますけど、春にモミジが芽吹けばもっと良い感じになると思います。低い軒先が塀のように長く伸びて窓も少ないので内部がどうなっているか想像がつきにくいと思いますが、それが狙いです。
昔のお屋敷というのは塀や植栽に囲まれて、建物自体も垣間見えなかったりしましたが、それによって周辺地域に与える落ち着きや、もちろん生活というものが外部に晒されないことによる生活自体の落ち着き、という質を目指した、とも言えます。
南面ですが、ガレージの屋根も同じく高さを抑えてぐるっと繋げ、その奥の中庭に落ち着きをもたらしています。
このガレージシャッターの幅も、屋根の跳ね出しも結構大きくて、設計、施工にも随分気を使いましたが全体のスケールが大きいので全然大胆に見えませんね^^;
その中庭に面したLDKですが、とても大きなガラスですがしっかり守られた中庭なのでとても気持ちよくできてます。
あと床面はあまり見えてないですが、今回は杉でどうしても柾目の材でやってみたくて、無理をお願いしてやってもらいましたが、とても気に入ってしまいまして、画像ではちょっと分かりにくいですが、天井は板目なのですが板目にはない落ち着きというのがあるんですよね。ただ取るのが難しくて、丸太からそれ用に確保する、などすればまだ取りやすくなるので、今後少しずつ取り組んで行きたいと思っています。
これはその奥の浴室などのプライベートな中庭で、リビングの天井へもスーッと視線が通るようにしています。いやあ贅沢ですね。
アプローチですが、長くてシンプル(ある意味単調)な外壁の中にあるので、デザインや構成については随分悩んで作った甲斐があったと自画自賛です。
赤身の綺麗な軒天材が、外部から玄関ポーチに、そして室内にスーッと繋がってゆく、というのが大きなポイントでしたが、それはやっぱり落ち着いた中庭を作ることとセットで、内外が溶け合うようにしても、結局落ち着かなくてカーテン閉めちゃったら意味がないですから。
でも中庭型って工事費もかかってしまうので、どちらか一方でも視線が通って眺めが確保できれば無理にやるべきではないと思いますが、今回は周りに住宅が建て込んで居る中で、敷地面積にも余裕があり、予算オーバーしそうでもこのプランしかないだろ!という強い信念があったのでここまでやり通せたように思いますし、もちろんそれに共感いただいて色々価値観を共有できた施主さんとの二人三脚の結果、でもあります。