竣工写真/四日市の家
- 2020.03.30
- BLOG
土曜日の午前にお引き渡し、午後からオープンハウスと撮影で、遠方でもありなかなか大変でしたが、多くの方も来場されて、施主夫妻ともお話しも尽きず、濃密な1日でした。
しばらく前まで雨の予報でしたが日中は降らずに助かりましたが、でも青空ならさらに外観は締まったので少し残念です。
でも夕方から降ってきてしまい雨模様の写真ですが、軒先のラインがより強調されるのでデザインの意図が伝わりやすいかと思います。
平屋部分は大きな屋根を少し抑えめの高さにかけて、45度振った外壁の左がガレージとアプローチで閉鎖的な感じに、右はリビングや浴室などの大きな窓を集めて板塀で囲うことで落ち着きのある庭としましたが、軒先はのびのびと連続させています。
ところで浜松を含め多くの場所では、車はガソリンを積んでいて燃える恐れがあるから天井に普通に木の板を使うことができないのですが、四日市はそれがかからず堂々と板を張れるのですが、車が駐車中に燃えたなんて聞いたことありますか?結果ボードに塗装の軒裏を強要されて、街並みが魅力的になることを妨げていますので、浜松市さんも是非規則を見直してください。
平屋部分が45度振っている内側はこんな風になり、リビングとダイニングに領域が感じられるようにしていますが、単純な長方形の空間には出せない動きのある空間にすることがきます。
またキッチンは奥様のご希望で存在感の強いものとしたこともあり、天井はあっさり漆喰で合わせ、小上がりまで連続させました。
まだお子さんも小さく、小上がりもお子さんの良い遊び場所になることでしょう。
床と天井の材は、しばらく前からこだわって作ってもらっている杉の柾目材で、やはり天竜材の色艶は良いためにこちらでも使いましたが、また節を切り落として選別したり、監督さんと大工さんには手間をかけていただいて実現しています。
家具類もご相談しながら、当社を通じてデンマークのものを納入していますが、このソファーとテーブルは初めて納めるものでしたがデザインも座り心地も良く、またおすすめしようと思いました。
今回は軒とデッキの奥行きを少し大きめにしていますが、施主さんのお友達がお子さん連れでたくさん来られてここで座って話したり遊んでいる姿を見て、とても楽しい気分になりました。
最後はお風呂!特に浴槽はご夫妻が探されてきたスペシャルな桶です。
照明は絞れるのでもう少し絞って撮るべきでしたが、毎晩旅館気分で疲れを癒していただけるかと思います。
遠方の仕事は、移動したり、新たな工務店さんを探したり、と大変なことが多いですが、施主さんもその上で、私という人間に賭けて頂いている訳ですし、必然的により信頼関係が強くなり、大変ではありますが良い結果に繋がるのかな、とも思いますし、たまに違う地域で仕事をするということは私の成長のためにもなるものだと、改めて思いましたが、それもスタッフや、工務店さんや職人さんたちの前向きな協力無しにはできないことなので、改めて感謝です。