着工へ向けて

  • 2024.07.31
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設計が終わり見積調整がまとまりかけ、着工に向けて整理を進めています。敷地形状に合わせて変形したH型の二つの中庭がある平家です。
これはスタッフが作った1/50の模型ですが、手前が玄関やLDKのある棟。奥は寝室などプライベートな棟が角度を持って並んでます。
敷地形状による結果ではありますが、90度でない角度の設計は手間もかかりますが、外観も内部空間も伸びやかな動きが出るので、贅沢な作り方です。

東の道路側は隣家の視線もあり閉鎖的にしつつ、その奥に大きめな中庭があります。この面は黒く染めた板壁になる予定で、以前作った平家と同じ仕様ですが、2棟並んで、その間に板塀があり、ということでずいぶん違った表情になるかなと思います。
施主の奥様より当初から「360度美しい」というお題を頂いたことがこの外観を生み出したような感じですが、美術館などと違って一般住宅ではさまざまな生活を使いやすく包み込みながらそれを実現するのは、コストも考えるとハードルが結構高いことです。
その中で、ずいぶんいろんなプランを作ったり、細かな検討や打合せの結果ここまで辿り着き、安堵の気持ちと、他方、工事も難易度が高くなりますのでより良い仕上がりとしてゆかなければならない緊張感と、というところです。
今春入社したスタッフが担当になり、最初にしては難しいですし私もしっかりフォローして行きますが、私も30年前に勤め始めた事務所での最初の担当物件は特に思い出深く、色々成長させてもらったので、成長につながる良い経験をしてほしいな、と思います。