現場頑張ってます
- 2008.06.25
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難しい部分がだいぶ形になってきました。
そして、だいぶ空間として見えてきました。
木造で円形(多角ですが)の空間というのは初めてですが、なんとも言えない囲まれた感じがなかなか良いな〜と思いました。
人間は、常に、何かに囲まれています。
自然物であったり、人工物であったり、人物であったり。
でも、その中で、なんか幸せな「囲まれ感」みたいなものがあると思います。
ある、大自然の中で、感じることもあれば、好きな仲間たちに囲まれて感じる事もあれば、もちろん、建築などの人工物で感じることもあるでしょう。
その、幸せな囲まれ感を演出するのが建築なのかな、って、広い意味で思いますが、建築はやはり人工物です。
その人工物を、とてもシンプルな空間としてつくるべきなのか、装飾的につくるべきなのか??
今まで時代の中で、そして、世界の地域により、さまざまな形として、時には装飾的に、ときにはシンプルに、つくられてきましたが、どれが正解ということは、もちろんありません。
ですが、今までの時代の中では、時代が持つ「様式」が強い力として、建築の形をつくってきた面が強くあります。
でも、今の時代には、頼るべき様式もなく、だから逆に、今の日本のまちなみは、無責任な混沌と化してしてまっています。
頼りになるのは「感性」だけです。
本当に美味しい素材を美味しいと感じる感性で、空間を感じる力さえあれば良いのだと思いますし、それは味覚もしかりなように、誰でもそれは感じる事ができるはずです。
私もまだまだだなあ、と日々感じますが、でも、こうやってひとつづつ、自分のつくる建築の中で、そんな感性を少しでも満たせるようなものを目指し、そして完成した空間で感じることを繰り返すことで、もっともっと感性を磨き、よりよい建築をつくりたいなあって思います。