湖畔のリゾート

  • 2008.04.06
  • BLOG


以前(BBSのとき)書いたことがありますが、数年越しの仕事で、湖畔のリゾートに関わっています。少しづつですが、プロジェクトの方向性が決まってきて、本格的に具体化に向けて動いてゆくことになります。東京の方のプロデュースを元に、私が設計を進めさせていただくことになっていますが、とても面白い方で、普段設計をしていると、ついつい現実的な事に引っ張られてしまう(まあ必要なことでもありますが)中で、夢や、本当に楽しいと思える事をいかに実現するかを真剣に考える大切さを感じたりできます。
画像はその一部の模型で、湖畔に面した傾斜地に、既存の樹木を活かして(というか余り切っては行けない規制があり)、部屋や通路を空中に持ち上げ、木立に囲まれ、木立越しに湖面を眺めるという、非日常的な時を過ごせるような場所になると思います。
構想はもちろん大切ですし、そこには夢や希望が盛り込まれているべきです。
そしてその構想をより良く実現するための建築を生み出すために、設計が慎重かつ大胆である必要がありますし、そのために私が頑張らなければいけないところです。
ただ、やっぱり、心の奥底に触れる事ができる空間をつくるためには、そんな空間をたくさん経験しなければいけません。
ただ悲しいかな、そんな空間はそんなに身近には余りありません。
だから、旅をしなければいけません。
国内には少しずつ行ってきましたが、久しぶりにどこか海外に!と思っています。
行きたいところは沢山たくさんありますが、毎年1カ所行っても、この先数十年続ければ、その経験が僕の中に蓄積され、建築をつくる上での大きな力になってくるんだと思いますし、そんな努力を重ねてゆかなければ、つまらない歳をとっただけの設計者になってしまいます。
今まで、それなりに堂々と言える程度には努力をしてきて、走り続けてきたつもりではいますが、この歳になって、やっと、少しそんな、「遊び」というか、ゆとりをもちたい、持たなければいけない、と思えるようになってきました。
まだ数年は先になる、この建築の完成に向けて、そしてその後にも向けて、いろんな経験をしてゆきたいな、と思っています。