浜松新球場、新県立図書館と公共施設整備
- 2023.03.02
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先日も書いたように、作るなら是非素晴らしいものが実現して欲しいので、慎重に進めるのは賛成。
それに、野球に興味のない大多数の人にとっても価値のある場所にならなければこれだけの費用をかける必然性はないように思うし、賛否両論あった、この海に近い立地というのを逆に生かして、浜松がマリンスポーツを推すなら、浜名湖じゃなくて、是非この辺にもっとサーフィンや海水浴(危険で遊泳禁止だが、テトラポッドで囲うとか浜松ならやるんじゃ?)が賑わうような場所も作るとかできればいいな〜。つまり野球をしてない時も立ち寄る機会が増えるような仕組みが不可欠と思う。
話は飛んで新県立図書館の件。しばらく前に知事が?木材を沢山使うよう注文をつけて、プロポーザルで設計者が決まった後だったので、後出しは良くないとかいう意見もあったようだし、実際後出しはすべきじゃないと思うが、天竜杉のハイブリッド木質構造の採用に努力するような記載がプロポーザルであったそうだ。ただ、どちらであっても、僕としては無理やり木材を沢山使ったようなデザインだけはしないで欲しい!と強く思う。
少し前に静岡市歴史博物館に行ったのだけど、SANAAの設計は外れなくどれも良いと思っている中で、事前に画像では想像していたけど、正直残念に思った理由は、無理やり木材を使っている感じがしたから。
プロポーザルの時からこういうデザインだったようだけど、やっぱり違う、というか僕がただ後付けルーバー木材が嫌いなだけなのか??
もちろん静岡においては木材を沢山使うのは大切だからこそ、案だけでなく「人」を選ぶプロポーザルならば、もっと木材が好きで上手に使う建築家を選ぶようにしなければ、結果が良くならないと思う。
そんな意味で、やはり設計者を選ぶ側の選ぶ力が何より大切だし、それによって何十、何百億という金額が動き、何十年も多くの人に使い続けられる建物の「質」が決まるのだから、「プロ野球ができるドーム球場の実現を!」なんてレベルでプレッシャーをかける「期成同盟会」とやらは、百害あって一利なしではないかと思う。