もっと伸びやかに

  • 2016.09.01
  • BLOG

toyo

設計も大詰めですが、とても伸びやかな敷地に建ち、少し箱型?のデザインをご希望だったのもあり、木を活かしつつ新しい形を模索してみました。
外壁の風雨に曝される部分は無理に左官にすべきではないので板金にしますが、内部や風雨の当たりにくいところは木にしたり、板金のエッジの処理を工夫したりして緊張感がなくならないようにしようと思っています。その素材はどんな形になりたいと願っているのか?という意味で、板金ってどうなんだろう?と考えた時、決して箱形の塊に見えたいのではなく、「板」なんですからその薄さを活かした形になりたいんだと思うので、やっぱりエッジのあり方が重要なんだと思います。と、分かりにくい話はさておき。

前面は道路ですがほとんど人も車も通らず、その向こうは川があり緑があり、、できるだけその雄大な環境と解け合うように、軒の線など伸びやかに、内外が気持ち良く解け合うような開口部にしています。ただお風呂などは丸見えでは困るので、左はコンクリートの半円形の塀を建てて開くところと閉じるところをはっきりとさせてます。

上の三角のところの上の屋根、木造としては少し大胆なスケールですが、ここは見せ場なので少し贅沢に木材を使って、でもすっきりと仕上げるつもりですが、出来上がりが楽しみなところです。

僕の設計する家は、良くも悪くも?ある傾向があるので見る方が見ればすぐ私の設計だとバレてしまうのですが、これは多分バレないでしょう。でも施主さんが箱形を希望されたからではありますが、私としてもこの形が好きで設計を進めてますから、今後ご希望があればこのラインの設計も増えるかも?そうすればまたバレることになるんでしょうね。でも誰が設計したか分からないというのはそこに思想が込められていないからですから、やっぱりバレるようなものを設計すべきだと思います。