明るさと暗さ
- 2010.04.05
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前にも書いたような話ですが(^_^;)先々週に昨年末に引渡させて頂いた住宅で昼から夜まで(図々しく)ゆっくり過ごさせて頂いた時も改めて昼と夜の雰囲気が全然違う事を感じて来たのですが、天井を張らず、照明も抑えめにさせて頂くと、夜の雰囲気がとても出てきます。
この写真はまだ夕刻ですのでまだまだですが、でも昼のものと比べたら結構違うかと思います。
ただ僕の撮った写真だし、実際に肉眼で感じるものはまたかなり違うものですが、ただとにかく落ち着く気がします。理屈でも何でもないけれど生理的な何かでしょうね。
僕らは大学の建築学科で(正統?な)建築教育を受け、設計の世界に夢を抱き、様々な有名建築家や名建築を見聞してゆくうちに、何故かそんな素直な生理的な感覚を排除してしまう面があり、そしてそんな感性を持ち続ける建築家や建築たちは、何故か異端的に扱われてしまいます。
まあ本当に美味しいものが栄養学などでは解釈できず、音楽も同様だと思えば当然の話かと思ったりもしますが。。
やっと今そんな事が言えるようになったのは、でも、今までそれなりに建築と正面から向かい合って、見聞し、考えて来たからその限界がちょっと分かるようになったからだと思うので、これから建築を頑張る皆さんは決して勘違いしないでください。自分の感性に従ってつくれば良いだなんて。
大きな流れに対して自分の距離感をきちんと感じていられる努力をしているからこそ、自分の感性だけに溺れずにいられるのかな、とかつての尊敬する建築家の生き方を見ても思います。