昆虫はすごい

  • 2015.01.17
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昆虫はすごい!のは多分当たり前の事で、生物は様々な環境の中で進化をしながら分化をして来た中で、人類なんて所詮10万年とかしかたっていないけど、昆虫は4億年以上前から存在する訳で、人間からみて信じられないような見た目や振る舞いの多様性があるのは当然、とも言えます。でもやっぱり具体的な例を見せてもらうとやっぱり「すごい!」ですね。


 
以前も書きましたが、僕はどうもダーウィン進化論のいう、偶発的な突然変異が淘汰を受けてその環境に一番適した種を作り上げてきた、というのが信じられなくて、つまり本書でもあげられているように、例えばアリの巣に他の昆虫が入り込んでアリの臭いをつけてなりすまし(巣の中は暗いから)アリの幼虫を食べて大きくなる、なんて振る舞いが単なる偶発的進化から生まれるものだろうか?と思ってしまうのです。ただ、4億年ですしねえ、あり得るのかなあ?とも思い始めてしまいました。
でもこれも書いたことがありますが、「ミラーニューロン」という相手が何かをしているのを見ると、自分もそれをしているような感じ(というか脳がそう動く)、例えば映画をみて主人公の気持に移入して涙してしまう、というのがきっと動物にもあって、単なる偶発性ではなくある種の意志をもってある方向へ進化した、と僕はそれでも思っています。でなかったら説明できないような本当に多様な姿や振る舞いが、本書で感じることができます。
また、人類は今、地球上でとても偉そうにしていますが、昆虫達の生態が本当に環境に適応している事と比較してみると、一体人類は本当に適応しているから偉そうにしているのか?いや地球に傷をつけ、原子力みたいな爆弾を後世に押し付けて成り立っているんだから決して適応していないし、僕たちがつくる建築物も、今日は大震災から20年ですが逆に人命を奪う凶器になったりと、昆虫の巣よりもより適応した存在なのか?と謙虚に考えてみるべきだと思います。
という意味では、人類は昆虫に全然及ばないですね。
大した存在でもないのに、自分はすごい、と思っている存在はいつか滅びるだけですよね。
だから、地位や過去の業績で今も偉そうにしている年配の方は大嫌いです。関係ないかw