日本も!売られる

  • 2019.02.23
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「が」ではなく「も」と言った方が事の本質が理解できそうに思いましたが、売るためのインパクトとして「が」なんでしょうね。。。

つまり日本ばかりでなく、世界中のお金儲けのネタになりそうなものが全て商売のネタになり、大きな資本が、株主への短期的なアピールのためにそこに投資できるような環境を作らせようと働きかける。

なんで水道のようないつも、ずっと無ければ困るインフラを、民間の商売のネタにさせるのか?そして政治家がそれの後押しをしようとするのか?何故そんなことになりかけているのかがどうも理解ができなかたけど、本書を読んで、「売る」側の理屈を知ることによって、「敵」を知ることができたように思います。

例えば石油も(本当はなくても支障ないものでしたが)今では生きてゆくには欠かせないものとなってますが、あれだって、中東や世界各国の利権でとっくにドロドロしたものになってしまっていると思いますが、それと同じことが、水や食料や森や労働者や医療や、そして教育までにも及んでいる、だけ、といえばだけのことだと考えれば「日本が」ではなく「日本も」売られているに過ぎないし、ただ日本人の性根が、良くも悪くも相手を信じ過ぎてしまうので、自分の体に値札がいつの間にかついていても、何故かニコニコしている、からちょっと問題なんだと思います。

もちろん世の中の多くのものには値札が必要かもしれませんが、値札がついてはいけないもの、まずはそれに気づいてその値札を剥がすこと。

そして、その値札を付けちゃいけないって思うものはなぜ付けちゃいけないのか?それはお金に変えられない大切なものだし、世の中にはそういうものが沢山あり、私たちに一番大切なのはそれらのものであって、値札を付けて良いものは決して大切ではない、ということ。

でももし、それを否定して、全てに値札をつけるなら、政治家や国や市町村がそれを止めないなら、僕は国も政治も自治体も、全て民営化しちゃえばいいんじゃないか?と思う。というか、値札をつけるのは民間企業がやれば良いことで、国や政治の存在意義は、企業が扱えない、値札がつけられない、大切なものを守ることでしかないんじゃないか?と考えれば、水道民営化を主張する某市長は、心を売った悪魔のようなものだ、ということになりませんかねえ。