日本の神様
- 2009.11.03
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まだまだ知っておくべき事が沢山あるなあ、とこういう本を読むと改めて思います。
神道とか言うと、年寄りか!と思われそうだけど、実は日本人である限り、自分の精神構造や、今の社会構造の中に、日本の神様、という存在というのは実はとても大きいというのは知っておくべき事です。
森羅万象の中に神が宿る、という信仰は、原始的な社会には共通してあったようですが、民族や部族ななどの争いの中で、より強い神を作り上げ、祭り上げてきた結果、とても強い神様が存在する訳ですが、一方の日本は、島国だったことが幸い?してか、未だに多神教的な風土ですよね。
それでもこの本を読むと分かるのですが、天皇家やその時々の権力者が、都合の良い形で新しい神を生み出し、序列付け、統治の道具のようにしてきた面もあったようです。
そして、最後は、神の国日本が、あの馬鹿な戦争をしてしまったのも、日本が作り上げてきた神道の為した仕業だったんだと思います。
それでも僕は、日本の神様って、神社ごとにまつられている神様は違えど、そんな事は気にせずに、八百万の神様に参拝することで、自らに溜まった穢れを祓って、清らかに生きてゆくような、そんな生き方というのは、日本人にとってとても大切なことなんだろうなって思います。
僕は神が存在する、とは思っていませんが、不安定な人類には、神のような存在(自分ではどうにもできない世界を受け入れるような意識というか)は不可欠なんだろうとは思っています。