新建築7月
- 2009.07.06
- BLOG
高﨑正治さんって10年ちょっと前のバブル気分がまだちょっと残る頃に、いくつか濃〜い建築を発表していたので懐かしい名前でしたが、「相変わらず」の造形でした。
「建築を自然随順と人間精神の生命活動を基調とする感性の側に取り戻すために」この建築を考えたようですが、気持ちは分からないでもないけれど、この造形をつくる感性が分からない(^_^;)
でもただ、これが住宅!であることと、木造でつくっている事には少し驚き、少し敬意を払いたい。
内部空間も、主な空間は決して住宅のようではないけれど、一応洗面や浴室などもあるようす(掲載されていないけど)
僕ももちろん、外観が住宅っぽい必要もないし、今の住宅として常識的なインテリアや空間構成である必要もないとは思っているけれど、でも、「居心地」は良くなければ住宅じゃないと思っています。(他の一時的にいる建築には必ずしも必要ではないとも思いますが)
その意味では、ちょっとこの住宅はどうなんだろ?造形の方針が、というより、なんだか無理して木造でつくったのが、ちょっと重苦しくなってしまったように感じました。
僕は木造は好きだけど、「ごちゃごちゃ」と見えてしまうような架構の木造を見るたびに、これだったら木造じゃない方がいいなあと思う事しばしばです。
ちょっと今月号はコメントがしにくかったですが、一応毎月のお勤めとして。。