新建築3月号

  • 2009.03.06
  • BLOG


長岡市立東中学校が表紙で、子供のための空間、という特集でした。
まずは学校建築全般に思うのですが、どうも生産施設(工場や事務所とか)のようだなと、つまり、やっぱりどこかで効率優先の発想でしかないように感じてしまうのと、この表紙のも同じく、建築の専門家からは興味深いところがあるにせよ、そこに居てみたいと思わせるかと言えばノーですよね。
まあ子供たちなんて、どんな場所でも、それなりに楽しく思いでをつくりながら成長してゆくもんだよ、なんて言ってしまえばそれっきりだけど、なんだか優秀で従順なサラリーマンや主婦を養成するために、無個性な空間を与えているようにも(近年は多少変わっているにせよ)感じてしまうほどです。
大学卒業後勉強させて頂いた事務所所員時代に、「養護学校」というものを担当させて頂き、そんな子供達の感性に何かを伝えるべく、とてもさまざまな要素を盛り込んだ学校だったので、学校というものにそんなイメージが少し焼き付いてしまっているのかもしれませんが、外で泥まみれになったり虫を追い回して成長するような時代ではなくなってしまったからこそ、逆に学校という場所にはもっと何か感じられる事、見つけられる事があって欲しいように思ったりもします。
でもそのためには、何かちょっとした問題で学校を責めるような親が居なくなることが前提かもしれませんね。。
いつか、そのうち、学校も是非やってみたい仕事のひとつです。