新事務所
- 2010.06.26
- BLOG
完成はまだ2ヶ月ちょっとは先ですが、感じが見えてきました。
国交省さんもやっと木造を多少復権させようと、本気で?してるか分かりませんが、防火や耐震というかけ声の元で木造を貶めて来た事は確かであり、また、鉄骨やコンクリートを前提としたつくり方が今の都市を特徴づけてきたというのもまた確かな事です。
そしてその都市というのが、人間に対して優しいものかどうかは、冷静に考えれば分かると思います。
そして住宅でさえも、人間に対して優しいものではなく、ただ便利で経済的とかいう嘘に包まれています。
まあそんな問題意識の中で、住宅だけじゃなくて、仕事場もちゃんとした木造でつくりたかったのです。ドライなビジネスの場ではなくて、人間が生活の大半を過ごすべき場所として。
もちろんビジネスはドライだしとても厳しい。だからこそ、その場所くらいは人間的でないと逆に仕事が甘くなると思ったりもします。
でも、自由に働く場として、木造でつくる事で何か限定性のようなものが出来るのはとても避けたかったので、そのために慎重に設計はしたつもりです。
つまり木造だから不自由にならざるを得ないなんて事はダメで、木造だからこそできる自由さを目指したかったというか。
来月の中旬には一度現場を見て頂ける機会ができそうですので遠慮なく見てやってください。