引渡し、無事終わりました

  • 2024.06.28
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土地探しからお手伝いし、なかなかクセ者の土地で、ドキドキすることも結構ありましたが、これだけ広くてワイルドな魅力のある土地が安く手に入りましたし、その分建物(やハウスも)がより良い形で実現できましたので、苦労した甲斐もありました。
この敷地や環境に負けない強いものを作りたい、というのもありシンプルな屋根が25mもの長さです。
とりあえず私がスマホで撮った写真ですが、写真家さんにも撮ってもらったので、しばらく先に Worksにアップいたします。

アプローチ側は強く寡黙な表情ですが、隣のハウスが光って木製のフレームが透けて見えて、最初はこんなふうに目立つところに並べてデザイン的にどうだろう?と悩みましたが、思った以上に良い感じだと自画自賛です。

また!竿縁天井ですが、最近とある応募のために、なんで竿縁天井なのか?を説明した文章を。

<比較的温暖で敷地が広いこの地域で住宅の「天井」の大切さを考え直す>
モノで埋まる床や壁と違い天井には自由があり「視線」をつなげ開放する
下から無理に止付ける平坦で単調な天井は、眺める価値もなく危険である
内外や「欄間」で内部もつなげ天井を流動化しつつ「竿縁」が陰影を生む
植林し成長した杉たちを「赤身」で使えば、水にも強く目や肌にも優しい
住宅なので、毎日、そして一生眺めていたいと思える天井を目指そうと思う。

つまりもちろん、大都市や寒冷地でも使えるなんて思っていません。でも逆にいうと東京の住宅のデザインなんて、僕らが真似てはダメだということ。
そして、こういう大らかな敷地や建物のあり方を実現できる、ということはとても豊かだということ。

立地の良いタワマンなんて、この土地建物よりお金がかかるようですが、本当に残念な。もったいないことだと思う。