店舗兼住宅の提案
- 2008.06.17
- BLOG
二つの用途が一緒にあることによって、マイナス面ばかりが出てしまっているようなものが、世の中には沢山あり、それなら別々に在った方が良かったのに、って思ってしまいます。
でも、別々に在るより、一緒に在って良かったね、って思えるものは必ず可能なはずです。
分けるべき部分と、分かち合うべき部分。
お互いが、お互いを引き立て合うこと。
まあそんな事を考えながらつくりました。
まずは、だたの住宅ならまだ(本当は嫌)許せるのですが、生活に必要だからと必要な所に必要な窓がつき、必要な間取りがそのまま外観となり、いかにも「住宅」と生活感が溢れ出しすぎていては、どう考えても店舗としては失格ですね。
人間も一緒で、生活しているから、生活感が出るのは多かれ少なかれやむを得ないけど、でも、どこか背筋の伸びた、ピンとしたところが欠けてはいけないと思います。
でも、見えにくいけど、きちんと生活に必要なものは確保されています。もちろん。
一方では、生活を制約して美しい建築をつくることもできますが、でもそれでは、生活している人間の息がつまってしまうと思います。まだ若いうちは良くても、年を取ったり、小さい子供だったりしたら、やっぱり、住宅には包容力が必要だと思います。
包容力がありながら、背筋の伸びた感じ。簡単に言うとそんな感じかな。