実施設計へ
- 2010.11.30
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最初五角形プラン出して気に入られかけたのですが、やっぱりコストもかかりやすいしちょっと必然性も欠けていたので正方形平面に落着きました。
もちろん以前からですが、最近若い施主が増えた事もあり、私の好みを理解して頂いている事も増え、友達感覚で楽しく設計が進む事が多く、やっている側も楽しい限りです。
本当は隣の土地を買おうとされていたのですが、私が敷地を見て、こちらの角地をおすすめしてこちらになったという経緯もあり、高低差を生かして「また」スキップフロアです。
外観はとてもすっきり素っ気ないですが、内部は結構立体的で結構木材を見せる方向になりそうなので、これまた手間のかかる感じです(笑)
が、これが僕の好みです。
最近の住宅特集で西沢立衛が、「自然」につくりたいと書いていて、僕も同じ感覚の事をずっと思っていました。が、その自然さの解釈は設計する人間によって当然違う訳で、最後は「好み」でしかないのだと思っています。白やモノトーンとガラスで自然さをつくるのか、木と漆喰とガラスでつくるのか。結果としての表現は随分違うけれど、どちらも一つの解法だと思っています。
誰が言ってたっけ「嫌な感じがしない」というのが大切だって。それって不自然さが無いからだと思うし、上記の自然な感じと同義だと思っています。
施主さんには何となくその辺りの価値観が分って頂いているから依頼されるんだと思いますが、本当は事務所の中でも共有したいのですが、そうはいかず、大きな悩みの種です。
が、施主が笑ってくれるようにがんばろう。