大震災から13年
- 2008.01.17
- BLOG
もう13年も経ちます
と、実は僕もあの時兵庫県尼崎市に住んでいました。
設計事務所に勤め1年目。事務所が4階建てのRC造の建物で、その2階に住込み部屋みたいなものがあり、そこに住んでいました。
通勤30秒もかからないといった「職住近接」の究極だったわけで、あの頃は本当に良く仕事をしました。寝ても覚めても建築の実務を覚え、少しでも同期や先輩より良い仕事を、少しでも沢山経験できるようにと、今思えば必死で頑張っていたなあと。
その日も前日、かなり遅くまで働いていて(先輩の一部は徹夜で震災を迎えた)、寝ぼけながらも、地震の恐ろしい揺れの中、何かとにかく叫んでいた覚えだけがある位でパニックでした。
幸い、建物はしっかりしていて(設計事務所の建物だから当然か)、家財はグチャグチャにせよ、体には傷ひとつない状態でした。
ただ、その当時、部屋で魚を飼っていまして、結構大きな水槽が落ちて、水とガラスまみれになり、焦って掃除をして、畳を外に出して乾かし、定時の8時半から、夜の12時頃まで働き、冷たい畳を戻して寝た、といった感じでした。
本来は神戸の震災の状況などいろいろ見て、ボランティアなど出来ていたらとも思うのですが、その後の復興のために仕事が急に動き出したこともあり、更に忙しい毎日を送る中で、結局ある程度復興後に一番の被災地などを見るのがやっとでした。(でも電車の一つとなりの駅ではマンションが倒壊していたりもしてました)
あれから13年かあ。。ということは実務を初めて14年近く経つのかあ。。
まだまだ勉強しなければいけませんが、14年いつも建築の事を考えてきて、最近やっと、本当にやっと、何かが見えて来たような気がします。
もちろん、地震というものに対して建築が果たすべき最低の役割も重たく受け止めていますが、この1月17日を迎えると、毎年、あの勤めて1年目の初心に帰り、様々なことを思います。