10年ほど前設計させて頂いた家が、ご事情で売却された、とのことは聞いていましたが、今日買われたご夫妻がわざわざご挨拶に来られました。
何しろとても気に入って楽しくお暮らしいただけているようで、私もついつい設計した時の思いなどおしゃべりしてしまいました。

少し立て込んだ住宅地なので2階リビングとしつつコの字平面として三角バルコニーで繋いでいましたが、木部もしっかりメンテナンスして頂いたり、七輪などにご活用して頂いているようで、ゆったり作った1階も3人のお子さんが楽しく暮らされているとのこと。

中庭に面した広い玄関土間。周囲の住宅の視線も配慮して作っているので、それを感じない、落ち着いた感じになってました。

最近はゆったり平屋的なものが続いてますが、狭小、とまで行かなくてもこんな立体的に生きた設計ももちろんできます。

最近の建築物価高もありますが、建てた時の金額に比べ結構良い、希望の金額ですぐ購入された、と元の施主さんからは喜んでお電話をいただいたりもしていましたが、こうやって新しい持ち主さんもわざわざご挨拶に来て頂いて、これからも長く楽しく住まわれたい、とのお気持ちを聞いて、やっぱり良い素材でしっかり設計することが大切だなと改めて思いました。
工事費も金利も上がる世の中ですが、でも考えてみれば賃貸に住むにしたって今後それに伴って間違いなく家賃も上がります。だから賃貸の方が良いということでは決してなくて、長くすみ続けられたり、事情があって手放してもしっかりとした資産価値を残せるような物であれば、金銭的に考えても多少無理してでも建てた方が良いかも？と言えるようには思います。もちろん家は寝るだけだから、というような生き方をされている方には関係ない話ですが、家を楽しみたい方には。

本日から年末のお休みですが、ちょっと嬉しい気持ちになりました。