人間らしさとは何か
- 2025.11.21
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またこの手の本ですが。この時代だから、僕が建築を作るから、不可欠な理解だと思ってます。
カバーにもある「3万年前の渡海徹底再現プロジェクト」とは台湾〜与那国島という実はかなり近いけど黒潮がかなりの速度で流れていて、でもそこを僕らの祖先が渡ってきた、それも3万年も前にどうやって?を著者たちがやってみたという。それを実現した当時の技術力などもさることながら、当時は台湾は大陸と繋がっていたようで、何も敢えて、小さな島に渡って来なくても良いのに?何故???というのが大きな疑問。
つまり人間「らしさ」とは「仲間との団結力」であり「未来を描く力」と言えるように思います。
元々僕らの祖先の猿人、原人たちはとても弱い存在で、いつ肉食動物に襲われるか分からないので樹上生活や樹上で寝たりしていて、氷河期に入って温度が下がり森林が草原に変わってきてしまって降りざるを得なくなった。やむなく火や石器など使えるようになっていろんなものを食べられるようになって、脳の容積が大きくなって大きな集団で生きられるようになった。脳は高温に弱いので体温を下げるシステムとして体毛が薄くなり汗をかくようになって、でも石器など道具を使って毛皮を加工して着たりできるようになって、他の動物や原人たちが住めなかった?寒い地域にも進出した。結果、個としては弱い人間も集団としてはとても強い存在となって、世界中に広がりながら、先に住んでいた他の原人や、マンモスなどの大きな動物をすっかり滅ぼしてしまった。ネアンデルタール人はヨーロッパあたりに先に住んでいて人間より体も大きく強かったようだけど人間の方が大きな集団を作れたから?(ダンバー数が大きい)滅ぼしてしまったけど実は数%の血が今の人間には入っているので交雑をしていたらしい。
この辺りはいろんな形で知ることができる常識的な部分ですが。。
本書で、お!と思った部分。
音楽や踊りや芸術ってどの地域の人間にも育っていて、人間存在の根源的な部分と言われるけど、その理由として「こうした視覚や聴覚に訴える刺激は、上手く使えば言葉より効果的に集団の秩序と団結をもたらすことができる」と。
今の国家でもそうだけど結局大きな集団であることの力が他を圧倒できる。けど、人間のダンバー数は大きいとはいえ150。つまり150人までの集団なら性格や力関係を把握できるからその集団内で自分として立ち振る舞うことができる。
つまり今のどこまでもネットなどで繋がってしまう時代というのは、何十万年単位で僕らの祖先が生きてきた環境と全く違うのであって、1億の国家だろうと、それが1000万だろうと上手く「統治」などできないということになる。
かといって150人では社会として成り立たないとして、ルソーは2〜3万人の集団を想定したと聞いたけど、きっとそのくらいが人間が所属して、自分の居場所を見つけられ、統治可能な集団なのだろうと思う。
何が言いたいかというと、ビッグバンのように爆発してしまった今のそして今後のネットやAI などの環境は止められないとしても、本来人間らしさとは、家族も含め、もっと把握できる範囲の仲間の中で育まれたものであって、そこで初めて心の落ち着きや未来への希望、なんかも健全に育つのではないかなと。なんかありふれた話だけど。。
では、仲間を大切にして守る、という裏面には当然、それ以外の侵入を防ぎ、時には戦う、ということになってしまって、高市総理が極右なのか?という話と繋がると思うけれど、上記に照らして考えれば、本来、こちらから他の仲間の領土や権利を犯しにゆかない限り、鎖国的なあり方は否定されるべきではないし、人間はそうやってずっと生きてきたはずだし、トランプ的なやり方もその方向じゃないかと思うし、僕はそれで良いと思う。
逆に左が言うように、差別も国境も全部無くせば良い、と言う世界なんて綺麗事なだけで人間には耐えられないし、表面それを装っても裏ではさまざまな力による問題が起こるだけだと思う(ソーラーパネルみたいにw)

これは福岡伸一さんが訳されたと言うことで買ってみたけど、種の起源というのは実はかなり暑い本で一般人向きではないのでというのもあり書かれた、子供でも?読める絵本的なもので楽しく読めますよ。
以前書いてると思うけど、僕はダーウィン論の、突然変異というのは360度の変異の連続で、長い時間の中での淘汰によって現在の様々な動物の姿がある、というのには違和感を覚えてきて、つまり進化には個体が生きているときに個体が感じたことがある種の方向性そもって変異につながっているのではないかということ。それに関連して近年の知見ではエピジェネティクス(後成遺伝)つまり飢えに晒された動物が産んだ子供は、食べ物の脂肪が蓄えられやすくなるそうで、その時点では遺伝子変異まで行っていないにせよ、それが何世代も続くことによって遺伝子変異が起こることもあるのでは?と思いました。
つまりダーウィン理論ではキリンの首は長くなったり短くなったり太く細く?なったり無方向な変化の中で首が長いのが生存として生き残ったということだけど、僕が思うのは、もう少し首が長ければ食べられる餌がある(木の葉のように)環境にずっと生きてれば、脂肪を蓄えやすい体質になるのと同じように首が長くなる方向に圧がかかるのではないかな??でも、まあ素人の言うことですので。
人間「らしさ」をは何かを知るためには、人間がどこからどうやって「今」に至ったのか?を知るべきです。
そして近代の時にも言われた「人間疎外」がさらなるレベルでやってくる今後の世の中で、心穏やかに「人間らしく」生きて行ける事がとても大切だと、僕は思います。