二重らせんの二世帯
- 2009.09.20
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今見積りをしてもらっていて、来週出てくるのでちょっとドキドキです。
以前も書きましたが、木造3階をSE工法というのを始めて使って設計しましたが、その理由は、スキップフロアでH型平面というか中央の両側に小さな庭がありくびれているので、構造としては結構特殊になっていて、コンクリートや鉄骨では見た目もコストもゴツくなるし、通常の木造では解けないので、という事で悩んだ末に行き着いたのでした。
最近敷地の高低差があるためにスキップにしているケースが何故か多いのですが、こちらは敷地に高低差は無いのですが、2世帯それぞれのLDK空間を南面させようといろいろ考えた結果こうなったのと、結果として2階に結構大きな床下収納が確保できています。
また、くびれをつくってそこに窓を集めた結果として、両隣地側面にはほとんど窓が無いようにできていますが、隣地に近い窓というのはお互い落ち着かないだけですし、窓がパラパラと外壁についているのは見苦しいだけなので、そんな意味でもうまく行ったなって思っています。
まあでも、一番の要は2世帯の動線を2重らせん階段で解いたという所で、そこがどんな空間になり、どんな風に使われるかがとても楽しみなところです。
こんな風に、設計させて頂いているそれぞれに、いろいろな楽しみを込めることで、完成まで、そして完成してからも、設計者として愛情が続くようなものにして行きたいな、と思っています。